カンボジアとアラブ首長国連邦(UAE)は、2024年1月に発効した包括的経済連携協定(CEPA)を通じて、貿易関係を大幅に強化しています。
この協定は、両国間の経済的統合を深め、特にカンボジア市場の開放や貿易促進を目的としています。
カンボジア商務省次官のテクレス・カムラン氏は、CEPAの主な目的は民間部門に利益をもたらし、貿易・投資を活性化することだと述べました。
協定発効後、2024年の最初の10か月間で両国間の貿易額は7%増加し、7,500万ドルに達しました。
また、カンボジアの輸出額は約5,500万ドルで、輸入額を上回り貿易黒字を達成しました。
特にUAEはアラブ地域やアフリカへの輸出の重要な玄関口とされ、カンボジアはこれらの市場拡大を目指しています。
カンボジア商工会議所(CCC)のタン・モニバン副会頭は、CEPAが関税や貿易障壁を削減するだけでなく、観光、インフラ開発、再生可能エネルギー、物流など多くの分野で新たな機会を生み出すと説明しました。
また、この協定を通じてUAEからの投資が促進され、雇用創出や先進技術の移転によってカンボジア産業の競争力が向上すると期待されています。
今回の協定はカンボジア経済の多様化と成長を後押しし、同国が将来的に後発開発途上国(LDC)からの脱却を目指す政府の戦略にも合致しています。
今後カンボジアがASEAN貿易のハブとして台頭していくには、インフラ開発の他に、特にCEPAのような2国間の貿易協定が重要になってきます。
すでに多国間自由貿易協定であるRCEPの一員であるカンボジアは、加えて中国と韓国、UAEと2国間の貿易協定を締結しています。
今後の拡大に大いに期待したいところです!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501595376/cepa-helps-bolster-cambodia-uae-trade-ties/
【カンボジア経済】UAEとの包括的経済連携協定(CEPA)は大きな利益をもたらしている
記事内に広告が含まれています。