カンボジアの雇用市場は今後も拡大が続く見通しです。政府の雇用見通しによると、2025年には約80万人の新規雇用が生まれ、2026年にはさらに31万6,000人の雇用が増えると予想されています。雇用総数は約1,100万人に達する見込みですが、産業構造の変化に伴う人材不足が新たな課題となっています。
■ 発表の概要
2026年に創出される新規雇用は約31万6,000人と予測されており、そのほぼすべてが製造業などの産業部門とサービス部門から生まれる見通しです。特に製造業では、電子機器や自動車関連など新たな輸出産業への投資が進んでおり、従来の衣料品・履物産業以外でも雇用機会が増えています。
一方、雇用の増加に対して、企業が求める技能を持つ人材の供給が十分ではないことが指摘されています。単純労働だけでなく、技術職や専門職への需要が高まっていることが背景にあります。
■ 背景
カンボジア経済では、これまで衣料品や履物など労働集約型産業が大量の雇用を生み出してきました。しかし近年は、電子部品、自動車部品、電気機器など製造業の多様化が進んでいます。
実際、カンボジアの電子機器輸出は2026年に大幅な伸びを記録しており、製造業への投資拡大が雇用市場にも影響を与えています。こうした産業では、機械操作、品質管理、技術保守など、従来より高度な技能が必要となります。
そのため、「仕事が増えているのに、企業が必要とする人材が足りない」というミスマッチが顕在化しています。今後の経済成長を維持するには、雇用数の拡大だけでなく、労働者の技能向上が重要になります。
■ 今後の見通し
カンボジアでは若年層を中心に労働力人口が増加しており、今後も新たな雇用を生み出すことが重要になります。一方で、製造業の高度化が進めば、企業が求める人材も変化していきます。
政府は職業訓練や技能教育を通じて人材育成を進めていますが、企業側との連携を強化し、実際の求人需要に合った教育を提供できるかが重要になります。
2026年に31万6,000人の新規雇用が見込まれる中、カンボジア経済にとって今後の焦点は「雇用の数」から「雇用の質」へ移りつつあります。製造業の高度化を支える人材を国内でどこまで育成できるかが、今後の投資誘致や経済成長を左右する要素となりそうです。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:Khmer Times「Cambodia’s jobs set to reach 11M despite skill gaps」



