カンボジアとベトナム両国の中央銀行は今年、国境を越えたデジタル決済を促進する協定に署名する予定であり、ベトナムを訪問するカンボジア人は間もなくベトナムでの支払いにKHQRを使用できるようになります。
この協定は、今年6月にタイ、8月にラオスと同様の協定を開始したことに続くものであり、カンボジア国立銀行中央銀行(NBC)局長キムティ・コルモリー氏によると、NBCは近い将来、中国、インド、日本、マレーシアなどのより多くの国と国境を越えたデジタル決済回廊を確立することも計画しているとのことです。
同氏は、デジタル決済の促進は、移民労働者からの送金を促進するだけでなく、国の社会経済発展にも役立つことが分かっているため、政府とNBCにとって最優先事項であると述べています。
また、リエルの使用を促進し、国の脱ドル化の取り組みを支援することもできます。
KHQRシステムは、すべての参加金融機関にとって安全で便利な標準化されたユニバーサルQRコード決済システムを実現することを目的として、2022年7月4日にNBCによって開始されました。
中央銀行の半期報告書によると、2023年4月の時点で、リエル建てのKHQRコードを使用した取引件数は16万9195件、総額970億リエルに達し、米ドル建ての取引は21万6069件で3800万ドルに達したとのことです。
KHQRはカンボジア国内では、たった一年で急速に普及し、都市部のみならず地方の市街地でも一般的に利用されるまでになっています!!
このスピード感は発展途上国の特徴と言えると思いますので、隣国とのクロスボーダー決済が一般化するのにも多くの時間は必要ないかもしれません。
自国通貨をベースにQRコードを介してクロスボーダー決済ができるという革命の凄さを実感するのはもう少し先の未来だと思いますが、この革命がASEAN圏で急速に広がっていることを考えると、早めにASEANに注目しておくべきですね!!
それではまた!!