カンボジアでは非ASEAN諸国からの入国者にビザなし旅行を許可するよう圧力が高まっており、隣国のタイはビザ免除による観光客数の増加から恩恵を受けているとのことです。
太平洋アジア旅行協会(PATA)カンボジア支部会長のトーン・シナン氏はクメール・タイムズとの対談の中で、観光ビザの手数料30ドルを撤廃するよう強く主張したようです。
カンボジアでは、ほぼすべての外国人観光客にビザの取得を課しており、近隣諸国からの観光客にのみこれが免除されています。
この手数料を撤廃すれば、入国コストの障壁が下がるため、カンボジアが観光客にとってより魅力的な目的地になる可能性があるとされています。
例として、隣国のタイはすでに多くの国からの訪問者にビザ免除や手数料免除を提供するなど観光促進に取り組むことで外国人観光客を増やしています。
また、2年以内にタイがカジノを合法化する計画があることからも、カンボジア観光ビザ免除への圧力が高まっているようです。
タイのカジノ導入はカンボジアのカジノ事業に確実に影響を与えるとされていて、カンボジアは中国などの主要市場からの観光客にはビザを免除せざるを得なくなると予想されています。
最近、カンボジアとタイは両国へのより多くの観光客を誘致するために「Two Kingdoms, One Destination」キャンペーンを推進することを決定しました。
カンボジア、タイ、その他の国からの観光客の国境を越えた旅行をさらに容易にする方法や手段を検討していくようです。
タイと協力して観光客誘致をするということは、カンボジアにはさらに観光ビザ免除の圧力がかかっていきそうです。
2023年にタイは約2,800万人の海外観光客を受け入れています。
一方、カンボジアの観光は順調に回復していますがタイの1/3以下である約540万人です。
隣国タイの戦略をうまく吸収して、カンボジア観光の発展に繋げてほしいですね!!
それではまた!!