世界銀行は、カンボジアの経済成長と回復を支援するために、2億7500万ドルの融資を承認しました。これは新型コロナウイルス感染症のパンデミック後の経済再建を目的とした2回目の融資で、最初の融資は2022年に行われた2億7400万ドルでした。
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この新たな融資は、以下の目的に焦点を当てています。
- 民間部門の競争力向上
- 政府の財政状況の強化
- 恵まれない人々や弱い立場にある人々の支援
世界銀行のカンボジア担当マネージャーであるマリアム・サリム氏は、「カンボジア経済は新型コロナウイルスのパンデミックとその後のショックの影響から回復したが、現在は持続的な質の高い成長の達成に重点が移っている」と述べました。
アジア開発銀行の専門家ソフィー・ドゥオン・T・グエン氏は、カンボジアの成長を阻害する要因として市場の集中とセクターの多様化の欠如、人材育成の不足、気候変動への脆弱性を挙げています。
これらの課題に対処するために、世界銀行も同様の見解を示しています。
新たなプロジェクトの一環として、官民連携の強化や国債による政府資金調達能力の向上が含まれ、特に貧困世帯の保護、環境規制の改善、災害リスク管理の強化に資金が充てられます。
また、世界銀行の国際開発協会からの1億4,500万ドルの融資により、カンボジアの11万3,000人以上が水道インフラの改善の恩恵を受けることが期待されています。
水安全保障の改善、農業生産性の向上、気候リスクに対する耐性の構築も目指しています。
今回の融資は恵まれない人々や弱い立場にある人々の支援に重きをおいている感じですが、国債による政府の資金調達能力の向上というのも大きなポイントかと思います。
カンボジアが国債を発行し始めたのはつい最近ではありますが、国債からの資金調達が経済成長の大きなポイントになってくると思うので政府の動きに注目です。
それではまた!!