カンボジアの大手企業「プリンス・グループ」は、現在、国際的な大問題に直面しています。
創業者で会長のチェン・ジー(Chen Zhi)氏が、アメリカ司法省からオンライン詐欺や人身売買、マネーロンダリングなどの罪で起訴されたためです。
【現在の問題・疑惑】
米国司法省(DOJ)や財務省などの調査により、以下の重大な疑惑が浮上しています。
- オンライン詐欺の運営疑惑
カンボジア国内で「スキャン農場」と呼ばれる施設を設置し、
恋愛詐欺・投資詐欺などを行っていたとされる。 - 人身売買・強制労働の疑い
外国人をだまして働かせ、監禁状態で詐欺業務を強制していたとされる。 - マネーロンダリングの疑い
詐欺で得た資金をビットコインなどの暗号資産に換えて国外へ送金。
米司法省は**127,000BTC(約150億ドル)**を押収したと発表。 - 国際的制裁の対象
米国・英国両政府が、チェン・ジー氏および関係企業を制裁リストに追加。
海外資産凍結、取引禁止措置などが実施されている。
一方、カンボジア政府は現時点で国内法違反を認めておらず、「外国政府から正式な証拠があれば協力する」との立場を示しています。
しかし、国際社会では、カンボジアが詐欺や人身取引の温床になっているとの批判が高まっています。
今回の事件は、プリンス・グループだけでなく、カンボジアのビジネス環境や投資信頼にも影響を与えかねません。
これまで国内最大級の不動産・金融グループとして急成長してきた同社ですが、今後は法的責任の行方と政府の対応次第で、企業の存続にも大きな影響が及ぶ可能性があります。
また、カンボジア国立銀行は10月18日、プリンス銀行で顧客の不安から預金引き出しが発生していることを認めた上で、同行を含むすべての金融機関は十分な流動性を確保していると強調。
預金者の資金は安全であり、口座の正常運用を維持するための措置を実施していると発表しました。
カンボジア国内だけでなく、国外でもこのニュースは多く取り上げられているようですね。
最近、カンボジアに関するネガティブなニュースが続いていて悲しいところではありますが、カンボジア経済が成長していく上でこのような問題の解決は欠かせませんので、問題を真摯に受け止めて政府が対応してくれることに期待します。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501775533/nbc-cambodian-authorities-are-taking-measures-to-ensure-the-normal-operation-of-accounts-at-prince-bank-cambodia-to-ensure-the-safety-of-customers-funds/