労働職業訓練省のサワー国務長官によると、政府は2023年の次の議会選挙後、最低賃金交渉をより多くの部門に拡大することを計画しているとのことです。
サワー氏によるとカンボジアの最低賃金は地域ごとに設定されているわけではなく、現時点での基準は一つとのことです。
また、現時点での最低賃金は、繊維、衣料、履物、旅行用品、バッグのメーカーに設定されています。 (工場労働者の賃金設定)
※私の記憶では公務員に関しては一般とは異なる最低賃金が設けられていたと思います。
また、たとえばホテルやレストランで最低賃金を$194/月に設定した場合、企業側は必ずしも$194を支払う必要はなく、月に$150の固定給の場合、残りの$44は顧客からのサービス料の振り分け(インセンティブ)によって補填すれば問題ないとも述べています。
より多くの部門に関しても最低賃金を設定して人々の生活水準を上げていこうという狙いが政府にはあるのだと思います。
ちなみに私がカンボジアのどローカル現地企業に勤めていた時の従業員の給料は、ピンキリでしたが工場労働者の最低賃金より低い人もいました。
また、将来的には人口の都市集中化等により地域ごとに最低賃金が設定される事になるのではと思います。
労働組合と企業の代表者は毎年7月に会談を行い、続いて8月に政府との三者協議を行います。
その後、最低賃金の全国評議会は9月に投票を行うという流れのようです。
最低賃金は過去3年間、毎年$2ずつ増加しており2020年の$190から今年は$192に、そして来年の1月からは$194に上昇します。
しかし、これではカンボジアの物価上昇には追いつかないので、政府は更なる最低賃金の拡大を計画し底上げに力を入れていこうとしている段階だと思います。
サワー氏は、カンボジアはASEAN10カ国の中で6番目に高い賃金を労働者に支払っている国と述べています。
ここからの進化が楽しみです!!
それではまた!!