アジア開発銀行(ADB)は、カンボジアの経済成長率または国内総生産(GDP)成長率の予測を、2023年4月の5.5%の予測から2023年9月に5.3%に下方修正したと発表しました。
アジア開発見通し(ADO)2023年9月では、カンボジアの衣料品、履物、旅行用品の輸出が上半期に前年同期比18.6%減少したが、その減少は衣料品以外の製造業者、特に自動車部品の輸出の22.9%によって部分的に相殺されたと指摘しています。
一方で、主要先進国の成長見通しの改善により2023年下半期のカンボジアの輸出は改善する予測であるにもかかわらず、建設業の回復が弱い(建設資材の輸入は同期間に6.3%減少)ことや上半期の工業と農業の成長が予想を下回ったことを反映して、経済成長率、GDP成長率の予測は下方修正されたとのことです。
農業は今年、高い生産コスト、市場の不安定、悪天候により作物や家畜の生産が抑制され成長が鈍化していると報告書は指摘しています。
ゴムの輸出は9.9%減少し、バナナの輸出は10.3%減少し、その結果農業の成長率は0.9%に下方修正されています。
一方で、今年上半期の精米輸出が前年比12.4%増加していることはポジティブに捉えていいかと思います。
サービス業に関しては、成長予測が7.3%から8%に上方修正されました。
SEA Games 2023 に支えられて観光セクターが力強く回復し、銀行信用も当初の見通しから伸びたとのことで、卸売業と小売業は前年比12.5%、運輸業は9.6%、ホテルとレストランは7.4%増加しました。
また報告書によると、商品輸入が前年比22.9%減少し、その内訳は布地の輸入が17.9%、燃料が10%、自動車が26.9%減少し、“商品貿易の正常化と観光業の回復により、経常赤字は徐々に縮小するはず”との見通しです。
カンボジア現地では、ここ数年上り調子の景気だったことから、現在の状況は景気が悪いと考えている人がとても多いです。
お金を使うことを控えている印象も受けます。
一方で、パンデミック後に順調に経済回復しているのは間違いないです。
2025年頃までは、パンデミック前のような景気とはいかないかもしれませんが、個人的にはこれからのカンボジアの経済成長は間違いないと思っているので、何をするにも今がチャンスだと考えています!!
2025年あたりから徐々に東南アジアでのカンボジアの存在感が大きくなってくると思うので、期待していきます!!
それではまた!!