約5年間にわたる準備を経て、政府は2月20日に「Comprehensive Master Plan on the Cambodian Transit and Logistics System 2023-2033」を発表しました。
この計画は、インフラ建設の促進に重点を置き、交通システムと物流をさらに改善・発展させるビジョンを掲げています。
このマスタープランには、効率の向上などの 4 つの主な目標があります。
(1) 交通インフラシステムの範囲と容量の拡大と改善
(2) 輸送サービスとインフラの有効性と効率の向上
(3) 国家開発政策を支援するための輸送インフラの促進と改善
(4) サービス効率と物流コストの強化
また、この計画には94件の道路プロジェクト、8件の鉄道プロジェクト、23件の河川輸送プロジェクト、20件の海上輸送プロジェクト、20件の航空輸送プロジェクトを含む174件の優先プロジェクトが特定されていて、総額400億ドル近くの資金を集める必要があるとのことです。
この取り組みは、カンボジアの運輸・物流部門に革命を起こすことが期待されていて、世界規模での競争力を強化し、外国投資家を誘致し、カンボジア国民に雇用の機会を生み出すことを目的としています。
南部経済回廊と呼ばれるタイのバンコク、ベトナムのホーチミンそしてカンボジアのプノンペンを接続するための高速道路の建設や、ラオスまで伸びる中国鉄道との鉄道接続計画、地下鉄もしくはライトレール計画、新国際空港の建設など、この10年でカンボジアインフラは急激に進化していくと思います。
さらに政府は2035年までにプノンペンを600万人規模の都市にすることも計画していることからも、プノンペンがバンコクやホーチミンといった大都市に追随していくことが期待されますね!!
おそらく10年後には今では想像もできないカンボジアが待っているはずです。
現地で見届けたいと思います。
それではまた!!