ASEAN+3マクロ経済調査局(AMRO)は、カンボジア国立銀行(NBC)に対し、銀行業務の安定性をさらに高めるために預金保護制度を確立するよう要請したと、クメールタイムズが報じました。
Cambodia urged to set up deposit-protection schemes - Khmer Times
One of the leading global organisations committed to contributing to the macroeconomic and financial resilience along wi...
カンボジアの大手銀行の幹部はクメール・タイムズに対し、預金保護制度は間違いなく銀行セクターのさらなる安定に貢献すると述べました。
また、同氏は預金保護制度について次のように述べています。
- カンボジアは新興経済国であり、高所得国になるまで国民の貯蓄率を高めることが非常に求められている
- 預金保護制度は間違いなく国民にますます貯蓄する動機を与え、その結果、銀行業界に関連するリスクを阻止しながら金融の安定性を高める
- 預金保護制度はアセアン地域を含む多くの国で実施されており、この取り組みは貯蓄率の向上とこれらの国の経済へのプラスの影響に多大な貢献をしてきた
預金保護制度はペイオフ制度とも言われていますね。
日本では銀行が倒れてしまっても預金者は1000万円まで保証されますが、カンボジアではこの制度がありません。
カンボジアは米ドルが主要流通通貨で、米ドル普通預金口座の開設ができて、さらに高金利の定期預金ができるので、多くの人に注目されていますが、最大のデメリットとして預金保護制度が無いことが指摘されて来ました。
※カンボジアはまだ預金保護制度を確立していませんが、預金者を保護するために、カンボジア国立銀行(NBC)は銀行と金融機関(BFI)に資本保証を課しています。商業銀行や専門銀行は、登録資本の10%を資本保証としてNBCに恒久的に預金する必要があります。
カンボジアにも預金保護制度ができれば、地元の人々だけでなく外国人や外国企業の預金率も向上すると思います。
現時点では、複数の大手銀行の口座とバコンウォレットに預金を分散させておくのがリスクヘッジになりそうですね!!
それではまた!!