【カンボジア経済】金融部門の課題解決に向けADBが新たな融資へ

アジア開発銀行（ADB）は、カンボジアの金融セクターを強化するため、5,000万ドルの政策融資と段階的に取り組むプログラム方式を承認しました。
今回の支援は、銀行だけでなくマイクロファイナンス機関などの非銀行金融機関も対象とし、特にデジタル金融の基盤を強化して持続可能な金融インフラを整えることを目的としています。


2025年11月24日の発表によると、この「包摂的かつ持続可能な金融開発プログラム」は、金融セクターの能力、安定性、業務パフォーマンスを高め、包摂的で強靭な経済成長につなげる狙いがあります。
ADBカンボジア担当局長代理のアンソニー・ギル氏は、カンボジアが2030年までに上位中所得国、2050年までに高所得国を目指すという国家ビジョンを掲げていることを指摘し、ADBは金融セクターの強化を通じてこの成長の実現を支援し続けると述べました。


一方で、カンボジアの金融業界にはまだ課題が残っており、規制体系の未成熟、国民の金融リテラシー不足、外貨依存の高さなどが指摘されています。
こうした問題に対処するため、ADBの支援プログラムでは、中央銀行の監督機能の強化、多様な金融商品の開発、民間債務やドル化に伴うリスクの軽減など、金融安定性を高める政策改革が中心となります。


さらに、デジタル技術の導入促進も重要な柱となっており、金融機関の経営基盤を強化し、より持続可能で信頼性の高い金融サービスの提供につなげることが期待されています。


カンボジアに住んでいるとフィンテックがすごく進んでいると感じます。
新しいものをすぐに導入できるのがカンボジアのような国の強みだと思います。
上記の課題を解決するためにも新たな技術を多く取り入れていって欲しいですね！！


それではまた！！


参考記事：https://construction-property.com/adb-provides-50-million-to-cambodia-to-strengthen-financial-stability-and-digital-infrastructure/