カンボジアの観光セクターは近年回復傾向にあります。
2025年の最初の8か月間には、外国人観光客が400万人を突破し、国内旅行者も1,728万人に達しました。
特に国内観光は前年同期比で約53%という驚異的な伸びを示しており、国民の旅行需要の高まりが顕著です。
一方で、前年同期の外国人観光客数は約429万人であったので、減少していることがわかります。
フン・マネット首相は、観光が経済成長の原動力であることを強調しています。
観光産業は雇用を生み出し、国民の収入を直接的にも間接的にも押し上げ、さらには民間セクターにおける輸出拡大にも寄与するとの見方を示しています。
また、観光業の成長はマクロ経済の安定を強化し、多様な産業を活性化させるとともに、投資環境の改善や持続的な経済発展にもつながるとしています。
カンボジアは平和と安定を背景に、アジア全域にとって魅力的な投資・貿易拠点であり、観光客にとっても引き続き魅力ある目的地です。
過去30年間、観光は同国の経済発展を牽引する重要な柱であり続けています。
2024年には、外国人観光客が670万人に達し、前年比22.9%の増加を記録しました。
国内旅行者も2,252万人と前年から20.1%増え、観光収益は約36億3,700万ドルに達しました。
これはGDPの約9.4%を占め、約51万人の雇用を生み出すなど、経済への波及効果は非常に大きいものです。
年 | 外国人観光客数 | 外国人観光客からの収入 |
---|---|---|
2019年 | 約660万人 | 約49億1900万ドル |
2020年 | 約130万人 | 約10億2300万ドル |
2021年 | 約20万人 | 約1億8400万ドル |
2022年 | 約227万人 | 約14億1500万ドル |
2023年 | 約545万人 | 約30億4000万ドル |
2024年 | 約670万人 | 約36億3,700万ドル |
2025年 | 750万人(目標) |
国内観光客数は力強い回復を見せいていますが、外国人観光客数はタイとの国境紛争が原因で今年は伸び悩んでいますね。
外国人観光客数の今年の目標である750万人には届かないかもしれませんが、2024年の数字は超えていって欲しいですね。
また、2025年の観光収入が増加するのかどうかも気になるところですので、今後も情報を追っていきます。
それではまた!!
参考記事:https://construction-property.com/cambodia-welcomes-over-4-million-international-tourists-in-first-eight-months-of-2025/