カンボジア関税総局（GDCE）の最新報告によると、2025年1月から5月までの国際貿易額は252億9,000万ドルに達し、前年同期比で18.5％増加しました。
輸出額は118億ドル（17.2％増）、輸入額は134億8,000万ドル（19.7％増）でした。
主要な輸出先は米国（43億5,000万ドル）とベトナム（20億4,000万ドル）で、最大の輸入元は中国（70億ドル）です。
カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭は、政治的安定と経済成長が投資を呼び込み、製造・加工業の輸出拡大に寄与していると述べました。
政府の積極的な外交や投資促進活動により、カンボジア開発評議会（CDC）への投資関心も高まっています。2024〜2025年には、生産や輸出の更なる拡大が見込まれ、特に衣料品、履物、電子機器分野が製造業の中心になると予測されています。
一方で、カンボジア華人商業協会のロー・ヴィシェット副会長は、輸出の多くが繊維や履物などの低付加価値産業に依存していると指摘。
原材料の多くを輸入に頼っており、完成品は価格競争力に乏しいと述べました。
彼は、原材料を国内で生産する体制の整備や、より高付加価値な技術主導型産業の育成が必要だと主張し、特にAI分野への投資を通じて、将来的にはAIロボットの製造・輸出を目指すべきだと提言しています。
これらの取り組みは、カンボジアが多様な輸出基盤を持つ持続可能な経済へと発展する政府のビジョンに沿うものであり、改革とインフラ整備の継続が鍵となっています。
米国関税ショック前の今年の2月までの前年比増加率よりも輸出の増加率は上がっていますね。
輸出を米国に依存しているカンボジアにとって米国関税が上がることは大ダメージですが、現時点では49%の関税は停止中のためまだ影響が出ていないということでしょうか。
それとも関税が上がる前の駆け込み輸出でしょうか。
カンボジアは米国との第3回交渉も控えているので、これからも動向を注視していきます。
それではまた！！
参考記事：https://www.khmertimeskh.com/501698242/cambodias-international-trade-hits-over-25-billion-in-five-months/
