カンボジア国立銀行(NBC)は、世界経済の減速や地政学リスクなど厳しい外部環境が続く中でも、2026年の同国経済は3.9%の成長を維持するとの見通しを示しました。製造業や農業、サービス業が景気を下支えする一方、米国の通商政策や国際情勢の不確実性は依然として経済へのリスク要因とされています。政府と中央銀行は、金融システムの安定を維持しながら持続的な成長を目指す方針です。
■ 発表の概要
カンボジア国立銀行(NBC)は最新の経済見通しの中で、2026年の実質GDP成長率を3.9%と予測しました。
NBCは、輸出や観光業が外部環境の影響を受けているものの、製造業への外国直接投資(FDI)の流入や農業生産の拡大、内需の底堅さが経済を支えると分析しています。また、金融システムは引き続き安定しており、インフレ率も管理可能な水準で推移していると説明しました。世界経済の先行きには不透明感が残るものの、国内経済は緩やかな成長を維持できるとの見方を示しています。
■ 背景
2026年は、世界的な景気減速や地政学リスク、主要国の通商政策などがカンボジア経済にも影響を及ぼしています。特に輸出産業では主要市場の需要変動や国際物流コストの上昇が企業活動の重荷となっています。
一方、カンボジアでは製造業への投資が引き続き活発で、大規模工場数の増加や輸出拡大が続いています。また、物流インフラの整備や自由貿易協定(FTA)の活用、新テチョ国際空港の開港準備など、中長期的な成長基盤の強化も進められています。これらの取り組みが外部環境の悪化による影響を一定程度吸収しているとNBCは評価しています。
■ 今後の見通し
NBCは、今後の経済動向について、世界経済の回復ペースや米国の通商政策、地政学リスクなどが重要な要因になるとしています。一方で、製造業や農業、サービス業への投資が継続すれば、中長期的な成長基盤は維持されるとの見方を示しています。
また、政府は2029年の後発開発途上国(LDC)卒業を見据え、産業の高度化や輸出市場の多角化を進めています。市場関係者の間では、短期的には慎重な見方が続くものの、インフラ整備や外国投資の拡大が進めば、カンボジア経済は再び高い成長軌道へ回帰する可能性があると期待されています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501961414/nbc-eyes-3-9-growth-for-cambodia-despite-global-headwinds/

