カンボジア政府は9月30日、2027年の縫製・製靴・旅行用品・バッグ産業の最低賃金を月額212ドルに決定しました。国家最低賃金評議会では210ドルが合意されたものの、フン・マネット首相が労働者の生活負担を考慮して2ドルを上乗せしました。新しい最低賃金は2027年1月1日から適用されます。
■ 発表の概要
9月30日に開かれた国家最低賃金評議会の最終会合では、労使双方から異なる金額が提示されました。労働者側は225ドル、使用者側は210ドルを提案し、投票の結果、210ドルが51票中47票を獲得しました。
その後、フン・マネット首相がこの金額に2ドルを追加することを決定し、2027年の正式な最低賃金は212ドルとなりました。2026年の最低賃金は210ドルだったため、前年比では2ドル、約1%の引き上げとなります。
■ 背景
2027年の最低賃金をめぐっては、労働者側が生活費の上昇などを背景に15ドル増の225ドルを求めていました。一方、使用者側は、カンボジアの国際競争力や雇用維持などを考慮し、2026年と同じ210ドルを提案していました。
労働省によると、最低賃金に加えて、対象労働者には皆勤手当や交通・住居手当、勤続手当などが支給され、諸手当を含めた月収は229~240ドル程度になるとしています。
■ 今後の見通し
212ドルの新最低賃金は2027年1月1日から適用されます。縫製・製靴・旅行用品・バッグ産業はカンボジアの主要な外貨獲得産業で、約100万人の労働者を雇用しています。
最低賃金の引き上げは労働者の所得を支える一方、企業側にとっては人件費にも影響します。今後は、賃金水準と生産性、輸出競争力、雇用維持をどのように両立させるかが重要になります。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/502033518/cambodia-sets-2027-minimum-wage-at-212-after-pm-adds-2/



