これから東南アジアが熱い!!
こんなことは昔から語られていますが、いよいよ本格的に目が離せなくなってきているような気がします。
記憶に新しいのが、RCEPによりASEANとパートナー5カ国(オーストラリア、中国、日本、ニュージーランド、韓国)の間で経済連携協定が締結され、世界のGDPや貿易額・人口の約30%を占める世界最大の自由貿易圏が出来上がりました。
インドも途中まで参加予定でしたが、農産物、乳製品のダンピング(不当に安い価格で商品やサービスを提供すること)を懸念して最終フェーズで離脱してしまいました。
正直、RCEPにインドが加わっていたらとんでもない経済圏が出来上がっていたと思います。
今でも十分に巨大な経済圏ですが。笑
ASEAN経済圏に世界が注目する理由としては米中対立も1つに挙げられます。
アメリカが中国を貿易上で関税等の制裁の対象にしているので、対米輸出企業が生産拠点をASEANにシフトしているのです。
「世界の工場」と言われている中国ですが、ASEANが「New世界の工場」に名乗りを上げていることは間違い無いです。
そんな注目度高めのASEANに対して諸外国が動きはじめているという記事をクメールタイムズで見つけたので紹介していきたいと思います。
・ASEAN×インド
ASEAN-インド自由貿易協定(AIFTA)は発行から10年経過し、協定範囲の見直しが行われることが決まったとクメールタイムズが報じました。
この見直しはインドとASEAN諸国の自由貿易協定をよりユーザーフレンドリーにするべく行われ、より貿易を促進していくことを目指しているようです。
保護貿易を行なっているインドですが、世界の供給量で20%のシェアを持つ世界最大のジェネリック医薬品プロバイダーである同国にとって、COVID-19治療に使用されるジェネリック医薬品と医療技術をASEANという巨大な経済圏と協力して製造することはインドの成長を加速させるという判断のようです。
2019-20年のインドのASEANへの輸出は314.9億ドルの価値があり、この地域からの輸入は553.7億ドルに達した。一方、インドの10加盟ASEANへの商品輸出は2010年の230億ドルから2018年には360億ドルに増加し、年複利成長率(CAGR)は約5%でした。一方、ブロックからの商品輸入は2010年の300億ドルから2018年には570億ドル、CAGRは約8%です。
引用元:KHMER TIMES「ASEAN and India agree to review FTA on decade of anniversary」
翻訳:Google翻訳
「ASEAN×インド」これからも注目していきたいところですね!!
・ASEAN×香港
2017年11月に署名され2019年6月に施行されたASEAN-インド自由貿易協定(AHKFTA)ですが、カンボジアだけが協定の条件に当てはまらずに加盟していませんでした。
しかし、カンボジアはASEAN事務局にAHKFTAに準拠する準備ができていることを通知し、協定は2月12日からすべてのASEAN加盟国を対象とすることになったとクメールタイムズが報じました。
この協定でタイはかなりの恩恵を受けているようで、以下のような数字が出ています。
冷凍豚肉の輸出は昨年、協定施行前の期間から3,596%増加して1億500万米ドルに増加しました。航空機および部品の出荷額は1,530%増の4億3,600万ドル、化粧品、石鹸、スキンケア製品は119%増の1億6,900万ドル、冷凍鶏肉は93%増の4,010万ドル、ファックス、電話、部品は66%増の4億1,200万ドルでした。
引用元:KHMER TIMES「Cambodia scheduled to join Asean-Hong Kong Free Trade Agreement today」
翻訳:Google翻訳
カンボジアは少し遅れての加盟となりましたが、今後の香港との貿易にも注目していきたいですね!!
・最後に
こんな有望な地域でビジネスがしたい!!
と思っても中小企業だと会社法規制や外資規制、ビザの問題などで断念せざるを得ないという場合もありますが、カンボジアは比較的寛容です!!
外資規制も緩いですし、ビザもびっくりするくらい取りやすいです。
中小企業が経済を支えている国ですし、親日(特に日本の製品が好まれる)なので日本からの海外進出には向いていると思います。
アフターコロナの世界で注目すべきはASEAN!!その中でもカンボジア!!
それではまた!!