新型コロナウイルスの世界的流行によって現在も各国は厳しい状況が続いています。
もちろんカンボジアも例外ではなく、主要産業である観光業においては観光客数は2020年の1月から9月の間に前年比で70%以上減少し、外国直接投資(FDI)の減少は、カンボジアの雇用創出資本の流れを断ち切ることになりました。
このような状況ではありますが、カンボジアでは今後の経済回復の3つの鍵があるとクメールタイムズが報じました。
1つ目
世界銀行(WB)の最近の報告によると、観光業は世界的にみて2021年の前半までは厳しい状況であるが、ワクチンの普及が進むにつれて年内には徐々に回復して行く見通しとのことです。
やはりワクチンの普及は経済回復と切っても切り離せないですね。
もちろんワクチンの普及は経済回復の鍵になるとは思いますが、その前に力尽きる企業が増えては回復以前の問題ですよね…特に観光業…
カンボジアでは、コロナ禍における政府の措置としてホテル、ゲストハウス、旅行代理店、レストラン等の観光業の免税を拡大したことにより状況が改善されているとされていますが、個人的には改善というよりは2020年に比べて廃業数が若干停滞しただけで依然として厳しい状況には変わりないと思っています。
現状では1番ダメージを受けている業界だとは思いますが、僕自身カンボジアという国の魅力に魅せられた1人ですので観光業界の復活を祈るばかりです。
余談になりますが、僕は2020年の末までカンボジアのバス会社を傘下に持つ企業で働いていました。経営がどうにもならずに現在まで一時的に運営をストップしています。そこの勤めていた社員の半数以上は退社せざるをえないという状態を当事者として経験しています。幸い勤めていた会社は他業種の事業があったので首の皮一枚繋がっていますが、観光業一本でやってきた会社は再開できるのかどうか心配です…
2つ目
こちらも世界銀行の報告書によると、最近のカンボジアの貿易に対する取り組みは経済回復に拍車をかけると述べています。
これに関しては中国、韓国との自由貿易協定(FTA)の締結や、RCEP調印、DHLの国際アクセスが低所得国の中でも上位(46位)であり、さらに政府が貿易部門に11億6000万ドルを直接支援するほどですので経済回復の鍵となることは確実でしょう。
ちなみに、世界銀行はFTAやRCEPによりカンボジアから中国への輸出が23パーセント増加する可能性があると予測しています。
3つ目
外国直接投資(FDI)は昨年減少したものの、カンボジアの経済成長の源であることは間違いありません。
FDIの主な流入源としては中国を筆頭に韓国、イギリス、マレーシア、日本、香港が含まれています。
今年は経済回復に向けてより一層のFDIをカンボジアは見据えているのではないでしょうか。
2025年にはカンボジアはASEANの中でGDP成長率が1位になると国際通貨基金(IMF)が予測しているくらいなので外国からの注目もこれから集まってきそうです。
アフターコロナの世界ではASEANはより一層注目の的になるでしょうし、それによって経済回復のスピードも諸外国より早くなってくることが予想できますね!!
個人的にはカンボジア大注目でいきたいと思っています。
それではまた!!