CBRE Researchが2024年4月11日に発表した最新のMarket Insights Q1 2024レポートによると、2024年の第1四半期、カンボジアの不動産セクターは安定した軌道を維持しており、大きな変化はなかったとのことです。
また、レポートによると、市場の信頼は徐々に回復しているものの、5.8%の経済成長が予想されているにもかかわらず、目立った前向きの指標は見られないとのことです。
オフィスビル部門の稼働率は62.2%を記録し、小売市場の稼働率は約63.4%、居住用の物件の賃貸稼働率については触れられていませんでしたが、コンドミニアムについては、新たなプロジェクトが賃貸市場を圧迫し、入居者を惹きつけるために賃料を安くする必要があると書かれていました。
平均賃料に関しては下記のようになっています。
・クラスAのアパートの建物:平方メートルあたり月額20.40ドル
・グレードAのオフィスビル:平方メートルあたり月額26.5ドル
・スーパーマーケットの小売スペース:月額28.9ドル
ちなみに、高級コンドミニアムの価格は平方メートルあたり約2,704ドルというデータが示されていて、パンデミックにより大幅に価格が下落していましたが、底をついて回復傾向にあるのかなという印象です。
パンデミック中に大幅に低迷し、今後が不安視されていた不動産セクターですが、低迷はストップし、横ばいor微回復という感じになっていますね。
2008年頃までバブル期だったカンボジア不動産ですが、リーマンショックによって大暴落、その後順調に価格を戻してまたパンデミックを迎えたわけですが、大枠で見ると右肩上がりです。
今後、カンボジアは経済成長につながるイベントが多く待ち構えているので、不動産市場の成長にも期待したいですね!!
それではまた!!