前回のプノンペン水道公社に続き、カンボジアの上場企業調べてみましたシリーズ第2弾はカンボジア2番目の上場企業で衣料品メーカーであるグランドツィンズインターナショナル[Grand Twin International Plc(GTI)]です!!
今回も3分で読める!!
を意識して簡潔にまとめたのでお見逃しなく!!
・歴史
1997年に台湾資本によって設立された縫製会社。
カンボジア法人は2007年に設立され、2008年にはカンボジア大手衣料メーカーのQMI Industrial Co.、Ltdを買収しました。
その後2014年6月16日にカンボジア証券取引所(CSX)に上場し、カンボジア取引所史上2番目の上場企業とまります。
製品ラインナップには世界的に有名なスポーツアパレルブランドが含まれていて、中でもアディダスが生産業務の大半を占めています。
・基本情報
社名 | Grand Twin International Plc(GTI) |
---|---|
設立年 | 2007年 |
産業分類 | Apparel Clothing(アパレル服) |
上場株式数 | 40,000,000 |
上場株式の種類 | Common Shares(普通株式) |
コード | KH1000020003 |
上場日 | 2014年6月16日 |
社員数 | 5,478人(2018年12月時点) |
※GRAND TWINS INTERNATIONAL LTDが筆頭株主で41%の株を保有。
HOPE RIDGE LIMITEDが9.60%の株を保有。
2社目にして早くも外資系企業の上場ということで今後のCSXの盛り上がりが期待されましたが、現在の上場企業数は6社どまりです。
しかし6社目の国内最大手銀行であるアクレダ銀行の上場により再度注目が集まった今、外資系企業の新規上場によって国外からの注目を浴びてCSXが爆発することを期待したいですね。
グランドツィンズインターナショナルHP
・事業について
GTIは輸出用のアパレル製造業社であり、製品の中にはアディダス、リーボック、テイラーメイド、サロモン、ニューバランス(NB)、コールズ、ノーティカ、ノースフェイス、ラッセルアスレチックなどの有名なスポーツアパレルブランド名が含まれています。
主な輸出先としてはヨーロッパ各国(収益の37%/2018年)、アメリカ(収益の19%/2018年)でして、
アジア含めその他外国(収益の44%/2018年)にも輸出をしています。
ちなみにGTIはEUとカナダから免税措置を受けることができます。
2015年から原料の保管と衣服の生産に使用される3フロアからなる2つの新しい生産ラインの建設を開始し、現在建設は終了しています。
現在総収入の約80%がアディダス製品が占めているので、今後その他のブランドからの収入の増加を期待したいですね!!
参照:CSX Company information
・財務諸表
通過の単位はKHR(リエル)です。
1USD=4100KHRで計算すれば問題ないかと思います。
ちなみにEPS以外はMILKHR(ミリオンリエル)です。
PPE 有形固定資産
A/R 売掛金
A/P 買掛金
EBIT = 税引前当期純利益 + 支払利息 - 受取利息
(利息及び税金控除前利益)
前回同様、以下参考までにまとめてみました。
項目 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
---|---|---|---|---|
EPS(KHR) (1株あたりの純利益) | 108.02 | 529.07 | 66.75 | 144.74 |
PER (株価収益率) | 14.37倍 | 29.85倍 | 8.51倍 | 27.55倍 |
BPS(KHR) (1株あたりの純資産) | 2532.6 | 2721.6 | 3243 | 2678.4 |
PBR (資産対株価の正当性指標) | 0.63倍 | 0.63倍 | 0.69倍 | 0.62倍 |
ROE (自己資本利益率) | 1.67% | 7.98% | 0.98% | 2.10% |
ROA (総資本利益率) | 1.45% | 6.63% | 0.80% | 1.67% |
配当利回り | 1.34% | 2.31% | 1.28% | 1.39% |
配当性向 (純利益配当割合) | 49.99% | 18.90% | 89.89% | 41.45% |
1株あたりの配当金(KHR) | 54.0 | 100.0 | 60.0 | 60.0 |
より詳しい情報は参照元であるCSX Company informationから確認できます。
全て英語ですが、翻訳ツールなどを上手く活用して研究してみてください。
・最後に
上場企業調べてみましたシリーズ第2弾GTI編でした!!
簡潔にまとめていますが、この記事を読むだけでも企業分析ができますので、上手く活用してもらえると嬉しいです。
ちなみに情報収集はCSXのアプリからもできますのでチェックしてみてください。
ちなみに日本から郵送でカンボジアの銀行口座、証券口座の開設が可能なので興味のある方はお問い合わせからご連絡お待ちしております!!
それではまた!!