国際通貨基金(IMF)によると、カンボジア経済は昨年の5.2%から今年は5.6%、来年は6.1%拡大すると予測されています。
IMFのこの予測は、カンボジアが2年連続でASEANで最も急成長する経済国となる可能性が高いことを意味しています。
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IMFの最新の世界経済見通しによるASEAN経済成長率予測
国名 | 経済成長率(今年) | 経済成長率(来年) |
---|---|---|
カンボジア | 5.6% | 6.1% |
フィリピン | 5.3% | 5.9% |
インドネシア | 5.0% | 5.0% |
ベトナム | 4.7% | 5.8% |
ラオス | 4.0% | 4.0% |
マレーシア | 4.0% | 4.3% |
タイ | 2.7% | 3.2% |
ミャンマー | 2.6% | 2.6% |
シンガポール | 1.0% | 2.1% |
ブルネイ | -0.8% | 3.5% |
東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の他の加盟国
国名 | 経済成長率(今年) | 経済成長率(来年) |
---|---|---|
中国 | 5.0% | 4.2% |
日本 | 2.0% | 1.0% |
韓国 | 1.4% | 2.2% |
オーストラリア | 1.8% | 1.2% |
ニュージーランド | 1.1% | 1.0% |
世界経済全体としては「成長は依然として遅く、不均一であり、世界的な格差が拡大しています。世界経済は全力疾走ではなく、足を引きずりながら進んでいる」とIMFは評価しています。
一方で、不動産危機と信頼感の低下による逆風に直面している中国を除いて、多くの新興市場経済は非常に回復力があり、驚くべき上振れを見せているという評価のようです。
IMF経済顧問ピエール・オリビエ・グリンシャ氏は、世界経済の中期的な見通しは「暗い」と述べ、特に新興市場国や発展途上国では顕著でであるとのことです。
先進国がパンデミックと戦争の影響から回復するのが遅れていていることが、主な原因の一つになりそうです。
また同氏は、中国経済は不動産セクターへの信用に依存した成長から方向転換しなければならないとしていて、信頼を回復するには、経営不振に陥っている不動産開発業者を速やかに再編し、財政の安定を維持し、地方財政のひずみに対処する必要があると述べています。
中国からの援助や投資に大きく支えられているカンボジアですので、今回の中国の不動産危機は見逃すことができませんね。
一方で、中国依存から脱却して多様化に向かっているという見方もあるので、ここら辺は注意して情報を追っていければと思います!!
それではまた!!