【カンボジア経済】そろそろ決着してほしい！！タイ・カンボジア間の海域石油・ガス探査交渉再開か

タイのパトンターン・シナワット首相は、カンボジアとの海域に存在する石油・ガス田の探査交渉を新政権の重要課題とし、両国のエネルギー需要を補うための協力を進める意向を示しています。
この交渉は、国内のエネルギー供給を安定させ、電気料金を抑制し、燃料輸入額を削減することを目指しています。


問題となっている領域は、カンボジアとタイの海の国境に位置する「重複請求地域（OCA）」と呼ばれるエリアで、天然ガス約10兆立方フィートと原油3億バレルが埋蔵されていると推定されています。
これらの資源の採掘が実現すれば、両国に3000億ドル以上の収入をもたらす可能性があります。


過去には共同開発区域（JDA）を設置するための交渉が行われましたが、主に領土主張に関する意見の相違とタイ政府のリーダー交代により進展が滞っていました。
2001年には覚書（MoU）が締結されたものの、タイ内閣が2009年にこの覚書を拒否し、2019年には再び協議が再開されましたが、いまだに決定的な合意には至っていません。


タイ国内では、中東紛争による燃料価格の高騰に備え早急な協議が求められているようで、政府としても優先順位が高いようです。
カンボジアでは今までに石油開発に成功した経験がありますが、十分な採掘ができずに現在はストップしている状態です。
このタイ湾での共同採掘によって両国に大きな利益が生まれるのは間違いないので、そろそろ合意にいたって欲しいですね。


それではまた！！


参考記事：https://www.khmertimeskh.com/501572149/thailand-hopes-to-renew-offshore-oil-and-gas-negotiations-with-cambodia/