カンボジア政府は、第7期国会に向けて歳入徴収戦略を発表しました。
この戦略は、財政基盤を強化し、社会経済政策の実現を支えることを目的としていて、税務および非税収システムの近代化や税制の見直しを通じて、収入の増加を目指します。
また、透明性、公平性、効率性を高めるためにデジタル技術の活用にも重点を置いています。
フン・マネット首相によると、この戦略は、2050年までにカンボジアを高所得国にするという目標を支援するものです。
特に、税制の明確化や予測可能性の向上により、経済成長を促進しながら歳入を最大化することを目指しています。
さらに、非税収システムの範囲や質の向上も重要な要素になるとのことです。
政策アナリストのスン・サム氏は、カンボジアには税金や関税、非税収(特に観光業)を通じて大きな財政ポテンシャルがあると述べました。
しかし、歳入徴収の効率性や予算管理が重要であり、これが適切に行われれば国民の信頼が高まり、国家の資金を有効に活用できるとしています。
観光業も収入増加の大きな可能性を秘めています。
国内外の観光客を増やす取り組みを強化することで、観光部門の成長を促進し、政府収入を増やすことが期待されています。
経済財政省によると、政府は2025年に国内総生産(GDP)の13.89%に相当する約72億ドルの歳入を目指しています。
このため、税務総局(GDT)と関税物品税総局(GDCE)は、四半期ごとの歳入計画を策定し、月ごとに進捗をモニタリングしています。
GDTは毎月約2億9,200万ドル、GDCEは約2億1,100万ドルの税収を目標としています。
非税収入も毎月約7,600万ドルを見込んでいます。
これらの取り組みを通じて、経済の勢いを損なうことなく収入源を拡大し、カンボジアの持続可能な経済発展を実現することが期待されています。
「歳入徴収の効率性や予算管理が重要である」とされていますが、まさにここが大きなポイントになってくると思います。
どんなに収入を増やしても、透明性を持って上手く管理していかないことにはカンボジア経済の発展を遅らせることになりますからね。
これからのカンボジアが1段階、2段階と発展していくためにも政府の今後の動きには期待したいところです。
今後も情報を追っていきます!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501623803/govt-rolls-out-revenue-strategy-to-cushion-socio-economic-policy/
【カンボジア経済】カンボジア政府の新戦略!!デジタル化と観光で目指す高所得国への道
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