【カンボジア経済】国境紛争の影響で年末需要消失…ホスピタリティ業界に深刻な打撃か

プノンペンのホスピタリティ業界は、タイとの国境紛争の長期化により、12月の収益が大幅に落ち込んでいる。
例年12月は、企業の年末パーティーや社員行事、個人の祝賀会が集中し、ホテルやレストランの月間収入の最大70％を占める最重要時期である。
しかし今年は、国家的危機を受けて多くの企業や個人が自粛を選び、こうしたイベントの大半が中止された。


五つ星ホテルの幹部によると、12月は年間で最も好調な月だが、イベントがなくなったことで運営費の確保すら難しくなっているという。
それでも多くの経営者は、国境で戦う兵士や紛争被害者への連帯を示すため、祝賀行事中止の判断を理解し支持している。


同様の影響はレストラン業界にも及び、数か月かけて準備してきた年末需要が消失した。
さらに、ケータリング、交通、装飾、エンターテインメント関連など周辺産業にも打撃が広がっている。
繁忙期に期待されていた残業代やボーナスも見込めず、従業員は収入減に直面している。


専門家は、祝祭は重要な権利である一方、現状では節度が必要だと指摘する。
多くの事業者は利益よりも生き残りを優先し、国家の団結と安定の回復を願いながら、静かな12月を迎えている。


紛争の影響が経済にも広がってきていますね…
この消費低下が連鎖して他業界、特に飲食業界そして農家へと拡大していかないことを祈りたいばかりです。
何が起こるのか予測してできるだけ準備できるようにしたいですね。


それではまた。


参考記事：https://www.khmertimeskh.com/501810377/hospitality-sector-hit-hard-as-border-conflict-dampens-year-end-festivities/#google_vignette