地域包括的経済連携協定(RCEP)の調印、カンボジアと中国間の二国間自由貿易協定(FTA)、韓国とのFTA交渉の締結、この後にカンボジアが二国間自由貿易協定の締結への可能性に目を向けているのはインドであるとクメールタイムズが報じました。
商務省のスポークスマン、ペン・ソビッチート氏いわく、同省は地域内の独立した研究機関と緊密に協力して、そのようなFTAの費用と便益に関する実現可能性調査を実施しているとのことです。
このニュースは、先月にフン・セン首相が新たに任命されたカンボジア駐在インド大使のデヴィヤニ・ウッタムコブラゲード氏と会談した後、両国が協力を強化する時期であると述べたことから浮上しました。
カンボジアとインドの貿易の歴史は長く、現在でもとても良好な関係を築いていることから二国間自由貿易協定締結への期待が高まります。
カンボジアのインド大使館のデータによると、2019年の両国間の貿易額は2億5000万ドルに達し、2018年の2億2700万ドルと比較して10%増加しました。
また、カンボジアは昨年インドに8200万ドルの商品を輸出し2018年から69%増加しましたが、インドの輸入額は1億6800万ドルで6%減少しました。
一方で、2003年にASEANとインドの10加盟国間で署名された自由貿易協定であるAIFTAの見直しを求める声も浮上しています。
インドでは輸入は輸出よりもはるかに速いペースで増加していて、ASEAN加盟国へのインドの輸出は前年比9%増加し2018-19年には374億ドルに達しましたが、インドの輸入は25%増加して593.1億ドルにまで達しました。
これにより、インドのASEAN諸国との貿易赤字は240億ドルにのぼることからインドはASEAN-インドFTAの見直しを早急に望んでいるという状況です。
「RCEPが調印された今、インドは市場が大きすぎて無視できないため、ASEAN加盟国はAIFTAの見直しを求めるインドの要請に耳を傾けることが期待されています。しかし、交渉は困難で、苦痛で、長引くだろう」と付け加えた。
引用元:「Looking to India for next major FTA agreement」
翻訳:Google翻訳
カンボジアとしては、AIFTAの見直しがいつ行われるかわからないので、直接二国間自由貿易協定を締結をしたいと考えています。
もし二国間でFTAが締結し、AIFTAの見直しが行われるという状況になればカンボジアは両方の恩恵を受けることができるかもしれません。
保護貿易気味のインドといち早く強固な関係を築きたいカンボジアとASEANとの貿易赤字をいち早く解消したいインドとの利害関係は一致していると思うので、個人的にはFTA締結の確率は高いと思っています。
今後の両国の動向が楽しみです!!
それではまた!!