カンボジア建設協会が、カンボジア経済は依然として中国に依存しているのか、それとも多様化へ向かっているのか?というテーマで記事を公開していて興味深かったのでまとめてみます!!
2019年にカンボジア政府は、全国のギャンブルと関連する犯罪を取り締まる一連の措置を発表しました。
特に力を入れているのが、外国の報道機関によってオンライン犯罪の温床としてレッテルを貼られているシアヌークビルでの取り締まりです。
この取り締まり強化が意味することを、カンボジア建設協会の記事では以下のように説明しています。
・カンボジアが以前のように中国に依存していないこと
・中国のマフィアがシアヌークビルを悪用することを許可していないことを世界に示すこと
・カンボジアが新しい投資家(米国やヨーロッパ諸国)を引き付ける準備ができていること
また、オークランド大学の名誉学者であるChanrith Ngin氏の調査によると、カンボジアは再び米国とヨーロッパ諸国に目を向けており、これらの国から投資家を引き付ける計画に積極的に取り組んでいるとのことです。
- カンボジアはニューヨーク商工会議所と投資機会について話し合っており、同商工会議所は王国への偵察訪問を行う予定になっている。
- 新しい投資法を施行し、中国以外の国とも二国間貿易協定の締結に力を入れている。
- カンボジア商工会議所はカナダのビジネス界にカンボジアへの投資を呼び込むために、カナダに駐在員事務所を開設した。
しかし、2018年のカンボジアの政府開発援助(ODA)の約48%(70億米ドルに相当)は中国からのもので、さらには2022年6月時点で98億米ドルの債務のうち中国からの借入が41%がを占めている現状を見るとまだ依存している感は否めないです。
これに対してカンボジア政府は、債権者と援助者の間で「競争」を生み出し、力のバランスをとる政策を追求して、中国だけに頼るのではなく援助者と債権者の力を賢く分割して最大限に活用しようとしています。
- 上記債務のうち日本(10%)、フランス(5%)、その他の国際機関(32%)などの他の援助者と債権者もおり、これらの国々のカンボジアに対する権力を効果的に管理している。
- プノンペンのトンレサップ川に架かるカンボジア・中国友好橋とカンボジア・日本友好橋は、パワーバランスの最も明白な例で、韓国もまた、2023年にカンボジアと韓国の友好橋を建設することを計画している。
- シアヌークビルでは、中国がシアヌークビル市と経済特区で力を持っているのに対し、日本は深海港の権利を持っている。
- 中国はプノンペン-シアヌークビル間高速道路を建設し、韓国は国道2号線、国道22号線、国道48号線を建設し、日本は国道5号線を改良した。
今回の記事のテーマは「カンボジア経済は依然として中国に依存しているのか、それとも多様化へ向かっているのか?」でしたが、多様化に向かっているということでした。
政府が賭博および関連する犯罪の取り締まりを選択した理由は、ASEAN 会議および外国報道機関からの圧力によるものであり、これも投資家の決定に影響を与えます。政府は、国が経済回復のためにより多くの投資家を必要としているため、行動する時が来たと認識しました。
引用元:Does Cambodia Still Lean Towards China, or Has It Already Shifted & Why? Effects on Economy & Real Estate
それではまた!!