カンボジア国立銀行(NBC)は、米国の州認可商業銀行であるシリコンバレー銀行(SVB)の破綻について、カンボジア経済への直接的な影響を否定し、カンボジアの銀行として「パニック」になる理由がないと述べています。
NBC の Chea Serey 副総裁は、米国の銀行または金融の問題は、カンボジアの銀行または金融システムまたは経済に何らかの影響を与えるかもしれないが、いずれにせよ、近い将来には起こらないだろうと述べ、「影響を与える場合、その影響は直接的または間接的にすぐには発生せず、政府には影響に対して是正措置を講じる十分な余地があります」としています。
また、フン・セン首相も「SVB破綻はカンボジアの銀行部門に影響を与えない」と述べ、カンボジアの金融システムと銀行システムは強力であるとしています。
加えて、カンボジアマイクロファイナンス協会(CMA)の理事長である Sok Voeun 氏も「閉鎖された銀行とは直接的または間接的な取引関係がないため、米国内の銀行の閉鎖については懸念していません」との見解を示しています。
SVB破綻は世界中を騒がせていますね。
カンボジアで生活している人、ビジネスや投資をしている人もSVB破綻についてカンボジアにどのような影響があるのかは気になるところですよね…
上記の有識者は特に影響や懸念はないとの見解を示しています。
個人的にもカンボジアの銀行システムや金融システムに直接的に影響はないと思っていますが、SVB破綻が世界経済に大きく影響を及ぼすことになった場合には、もちろんカンボジア経済にも影響を及ぼすことになります。
特にカンボジアの最大輸出国である米国の景気が悪化すれば、カンボジア経済に直接的な影響を及ぼすことになると思います。
NBCのSerey副総裁が言う通り、すぐにカンボジアに影響がある訳ではないと思うので、政府は状況を見て適切な対応をしていくと思います。
万一、経済に大きな影響が出たときにカンボジアにとって一番ネックになるのは、高度なドル化経済であるためにNBCは政策金利を使用して市場金利に影響を与えるなどの金融政策を完全に実行できないとことでしょうか。
いざというときに備えて、自国通過であるリエルの流通量を増やすことはカンボジアにとっての大きな課題になりそうです。
KHQRの普及がカンボジアをより強固な国へ導いてくれるかもしれませんね!!
それではまた!!
カンボジアは預金保険制度(ペイオフ制度)を確立していませんが、預金者を保護するために、カンボジア国立銀行(NBC)は銀行と金融機関(BFI)に資本保証を課しています。
商業銀行や専門銀行は、登録資本の10%を資本保証としてNBCに恒久的に預金する必要があります。