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【カンボジア金融】2025年上半期のカンボジア金融動向:融資伸び悩み、不良債権増加

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カンボジア中央銀行は、2025年上半期の銀行・金融機関の信用(融資)の伸びが鈍化したと発表しました。
これは、建設業や不動産業の回復が遅れていることが主な原因とされています。


報告によると、2025年6月末時点での融資残高は前年比2.9%増の618億ドルとなり、伸び率としては比較的低い水準にとどまりました。
一方で、顧客からの預金は14.5%増の615億ドルに達し、堅調な伸びを見せています。


また、銀行の不良債権比率は、2024年末の7.4%から8.3%へと上昇しており、融資の質にも注意が必要です。
それでも、流動資産は前年比7.3%増の971億ドルに達しており、銀行システムの全体的な安定性は保たれています。


中央銀行のチア・セレイ総裁は、「不動産セクターを中心に信用需要が低迷しており、銀行側もリスク管理を重視して慎重な融資姿勢をとっている」とコメントしています。


現在、カンボジアには多くの金融機関が活動しており、預金口座や信用口座の普及も進んでいて、さらに、電子ウォレットの利用も拡大しており、金融のデジタル化も進展しています。
金融業界としては伸び悩みのタイミングだと思いますが、徐々に不良債権比率を下げて、融資増加に繋げてくれることを祈ります。

主な数値(2025年6月時点)

項目数値備考
融資残高618億ドル前年比 +2.9%
顧客預金615億ドル前年比 +14.5%
不良債権比率8.3%2024年末は7.4%
流動資産971億ドル前年比 +7.3%
商業銀行数59行
マイクロファイナンス機関89行
専門銀行8行
農村信用機関112行
預金口座数2,820万口座
信用口座数430万口座
電子ウォレットアカウント数2,290万アカウント



それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501732582/cambodias-banking-financial-institutions-record-2-9-pct-credit-growth-in-h1/

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