ASEAN+3 マクロ経済調査局(AMRO)は、2024年1月の四半期最新情報で、今年度のカンボジアの成長率を6.2%に維持すると発表しました。
この予想成長率は地域内で2番目に高く、6.3%の成長が見込まれているフィリピンと僅差になります。
また、一部のASEAN+3諸国では、サービス輸出が2019年末の水準を超え、観光セクターの復活が確認されているとのことです。
AMROは、2024年のASEAN+3地域全体の成長率見通しを4.5%に据え置き、世界的な不確実性にもかかわらず、内需の強化が成長を牽引すると予測しています。
特にエレクトロニクス分野の輸出実績が回復していますが、非ハイテク輸出はまだ回復が遅れていると指摘しています。
また、世界銀行はカンボジアの経済成長率を2024年に5.8%、2025年に6.1%と予測していて、成長を維持するためには、民間部門の支援が必要であり、公共部門のパフォーマンスの向上が重要としています。
また、金融の安定を保つために努力が必要であり、公共インフラへの大規模投資にもかかわらず、輸送・物流能力の制約とエネルギー供給の不安定性が高いコストを引き起こしていると課題も述べています。
世界銀行の報告書は、観光業がカンボジア経済にとって極めて重要であり、海外からの観光客が戻りつつあるものの、主要目的地での収入はパンデミック前の水準を大きく下回っていると述べています。
これは、中国人観光客の大幅な減少が影響していそうです。
さらに、世界的な需要の減少を反映して、衣料品を含む商品製造への投資と完成品の輸出がいずれも低迷していると述べ、その結果、製造業の雇用が5%減少したと付け加えています。
機関名 | 2024年経済成長率予測 |
---|---|
ASEAN+3 マクロ経済調査局(AMRO) | 6.2% |
世界銀行 | 5.8% |
アジア開発銀行(ADB) | 6.0% |
多くの国際機関がカンボジアの今年の成長率を高く予測している一方で、課題も多くあると評価していますね。
課題をクリアにしていくことが長期にわたって安定的な成長をもたらすので、民間と政府が協力して解決してくれることに期待です!!
それではまた!!