中国では人件費が上昇しているため、工場を中国から東南アジアや南アジアへシフトしている状態が何年も続いています。
その中で、カンボジアはベトナムに続いて中国の加工貿易ビジネスの選択肢として注目を集めているとクメールタイムズは報じました。
「ベトナムは中国からの輸出注文を引き継ぐための非常に人気のある目的地でしたが、ミャンマーとカンボジアは近年ベトナムに追いついてきています」と、海運と世界貿易で20年の経験を持つ業界関係者のWang Huanan氏は語っています。
カンボジア政府とミャンマー政府は、外国投資を誘致するために外国企業に対して減税と免税を導入しています。
カンボジアでは、外国企業はカンボジア投資委員会が定めた要件を満たしている場合、1年間の輸出入税と3〜5年間の法人所得税を免除されます。
会社が経済特区に設立された場合には免税期間は9年に延長することができます。
2018年以前、カンボジアには約190の中国のアパレル工場がありましたが、2019年には約40の新しい工場が設置され、2021年にはさらに約75の工場が設置されたとカンボジアの中国繊維衣料協会の会長であるHe Enjia氏は述べています。
中国と米国の間の貿易戦争により2018年に中国の織物に特別関税が課されたことで、中国の繊維企業は余分な義務を回避するためにカンボジアへの工場移転を加速しました。
まさにその恩恵をカンボジアは受けていますね!!
さらに、ミャンマーの政治的混乱、ベトナムの強固なパンデミック対策により、東南アジアの中でも早くワクチン接種を普及させて規制緩和したカンボジアに中国は注目しています。
懸念材料としては、カンボジアは電気コストが競合国よりも高いことがあげられます。
これに関しては下の記事の通り政府も対策をしているので、今後に期待したいですね!!
それではまた!!