カンボジアのエネルギー需要が急速に拡大しています。関税・消費税総局(GDCE)によると、2026年上半期(1~6月)の鉱物燃料・石油製品の輸入額は25億5,000万ドルとなり、前年同期比で36%増加しました。製造業の拡大や物流需要の増加、経済成長を背景に燃料需要が高まる一方、カンボジアは石油製品のほぼ全量を輸入に依存しており、エネルギー安全保障が引き続き重要な課題となっています。
■ 発表の概要
GDCEによると、2026年上半期の鉱物燃料、鉱物油、蒸留製品などの輸入額は25億5,000万ドルに達し、前年同期比で36%増加しました。燃料は引き続きカンボジア最大の輸入品目の一つとなっています。
専門家は、製造業の生産拡大や物流・運輸の活発化に加え、電力需要の増加が燃料輸入を押し上げたと分析しています。また、中東情勢の緊迫化による国際原油価格の上昇も、輸入額増加の要因になったとみられています。
■ 背景
カンボジアでは近年、大規模工場の増加や輸出の拡大を背景に、エネルギー消費が年々増加しています。2026年上半期の輸出額は約170億ドルと前年同期比19.5%増加し、製造業や物流業の活発な事業活動が燃料需要を支えています。
一方、カンボジアは現在も石油製品を海外からの輸入に依存しており、商業生産されている油田や製油所はありません。そのため、原油価格や国際物流の変動、地政学リスクが国内の燃料価格や企業コストに直接影響を及ぼしやすい構造となっています。
■ 今後の見通し
政府は、経済成長に伴うエネルギー需要の増加を見据え、発電能力の拡充やエネルギー源の多様化を進めています。また、再生可能エネルギーの導入やLNG(液化天然ガス)発電への投資を通じて、エネルギー供給の安定化を図る方針です。
市場関係者の間では、今後も製造業への外国直接投資(FDI)やインフラ整備が進めば燃料需要は拡大すると予想されています。一方で、輸入依存の高さは貿易収支や物価上昇のリスク要因でもあり、中長期的にはエネルギー自給率の向上や安定した調達体制の構築が、持続的な経済成長に向けた重要な課題になるとみられています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501949559/cambodia-oil-imports-climb-36-in-2026/

