カンボジアを訪れる外国人観光客数が2026年1~5月に大幅減少したことが明らかになりました。観光省によると、同期間の外国人観光客数は前年同期比で約50%減となりました。背景には、最大の訪問者層であるタイ人観光客の急減があり、両国間の国境問題や渡航環境の変化が観光業に大きな影響を与えています。
■ 発表の概要
観光省の統計によると、2026年1~5月の外国人観光客数は約163万人となり、前年同期と比べて約50%減少しました。
減少の最大要因はタイ人観光客の落ち込みです。タイは長年にわたりカンボジア最大の観光客供給国でしたが、2026年に入り両国関係の緊張が高まったことで国境を越える往来が大きく減少しました。
一方で、中国や韓国、日本、欧米諸国からの観光客数は比較的安定しており、観光市場の多様化が進んでいることも確認されています。
■ 背景
カンボジア観光業は、新型コロナウイルス禍からの回復が進んでいたものの、2026年に入って新たな課題に直面しています。
特にタイとの国境問題が大きな影響を与えています。両国間では国境管理の強化や一部検問所の運用変更が行われ、陸路による移動が制限されるケースが増えました。タイ人観光客の多くは陸路でカンボジアを訪れていたため、その影響が直接観光統計に表れた形です。
また、カンボジア観光業は近年、アンコール遺跡観光に加え、ビーチリゾートやエコツーリズムなど新たな観光資源の開発を進めていますが、依然として近隣国からの観光客比率が高い構造となっています。
■ 今後の見通し
観光省は今後、中国や韓国、日本、インドなどを重点市場として観光客誘致を強化する方針です。また、新たに開港したテチョ国際空港の活用や、日本を含む各国との直行便再開に向けた取り組みも進めています。
ただし、今回の観光客減少はカンボジア観光そのものの魅力低下によるものではなく、タイ人観光客の急減という特殊要因による影響が大きいとみられています。実際にタイを除く主要市場では比較的安定した需要が続いており、両国関係が改善すれば観光客数が回復する可能性もあります。
市場関係者の間では、観光客の国籍多様化と航空路線の拡充が、今後の観光業回復の鍵になるとの見方が広がっています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501924951/foreign-tourist-arrivals-drop-nearly-50-percent-in-jan-may-period/

