カンボジア国立銀行(NBC)が2023年12月7日に声明を発表し、すべての銀行とマイクロファイナンス機関がビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を取り扱うことを禁止しましたが、NBCの禁止直後、2024年1月9日にカンボジア証券取引規制当局(SERC)はカンボジア初の仮想通貨取引所であるロイヤルグループの仮想通貨取引所(RGX)の運営ライセンスを承認しました。
これで、NBCの仮想通貨に対する姿勢が変わるのか!?と思いきや、最近、NBCは仮想通貨に対する自社の立場が変わらないことを再度表明しました。
NBCとしては、仮想通貨がテロ、マネーロンダリング、その他の極悪活動に利用される可能性があると警告し続けています。
つまり、現時点のカンボジアでは仮想通貨を購入もしくは決済するために国内銀行のネットバンキングやデビットカードを使用できないことになります。
この前オープンした国内初の取引所RGXでも現金を使用して仮想通貨の売買をすることはできなかったと思います。
では、カンボジアの仮想通貨投資家はどのように取引をしているかというと。
大多数は現在カンボジアで運営されている数十の仮想通貨取引所でピアツーピア取引(P2P)を行っているとのことです。
P2P(ピアツーピア)とは、サーバーを介さずに端末同士で直接データのやり取りを行う通信方式のことです。
引用元:https://coincheck.com/ja/article/577
仮想通貨同士の物々交換という感じでしょうか。
その物々交換の場所としてカンボジアで人気を誇っているのが世界最大級のP2Pプラットフォーム Binanceだそうです。
BinanceはカンボジアのSERCからのライセンスを受けていませんが、カンボジア国内に200,000人以上のユーザーを抱えています。
その交換の原資となる仮想通貨はどこで買っているのかというと、クメールタイムズによればプノンペンには現金を使って仮想通貨を購入できる店舗がいくつかあるとのことです。
よく街中の外貨両替所で「USDT⇄USD」の交換をやっているのを目にするのでそのことかと思います。その他の調達手段としては外国の口座を保有して購入するとかですかね。
手段は色々とありそうです。
NBCが銀行に対し仮想通貨の取り扱いを禁止している間は、カンボジアのRGXを利用する意味はあまりないような気もしますが、どうなのでしょうか?
あまり詳しくないので、詳しい方がいましたらXのコメントかメッセージで教えて欲しいです。
こんな感じで、まだまだ暗号資産に対する規制が厳しいカンボジアですが、大きな一歩である取引所のオープンが完了したので風向きは変わってくると思います。
それではまた!!