バンコクポスト紙が報じたところによると、タイ財務省は複合娯楽施設法案の草案を最終決定し、法案は今後、憲法第77条の規定に従い公聴会にかけられ、法案可決に向けた国民の参加が確保される予定であるとのことです。
実質的には、この新法によりタイのカジノ禁止が解除されることになりそうです。
これにより、カンボジアのカジノ業界は国境を越えた競争に直面することになった。とクメールタイムズは報じています。
カンボジアとタイの国境の街であるポイペトでは多数のカジノが運営されていますが、タイ国内でカジノが開発されれば、タイ国民が自国に近い場所でギャンブルをすることを選択する可能性があるため、カンボジアのカジノは競争が激化し、収益が減少する可能性があると太平洋アジア旅行協会(PATA)カンボジア支部長のトゥーン・シナン氏は語っています。
一方で、タイのカジノの大半がバンコク、あるいはラオスやマレーシアとの国境付近に集中する場合、カンボジアのカジノへの影響はそれほど顕著にならないかもしれないと彼は付け加えています。
2023年時点で、カンボジアには賭博産業の規制機関であるカンボジア商業賭博管理委員会(CGMC)によって承認されたカジノが87軒あります。
2021年に新たな賭博法が制定された後、パンデミック以前には沿岸部のシアヌークビル州を中心に200軒以上が営業していたが、国内のカジノの数は大幅に減少している状況です。
パンデミックとオンラインカジノの規制により大幅に減少したカジノですが、最近ではタイ国境に隣接しているポイペトという街とベトナム国境に隣接しているバベットという街がカジノで賑わっていると聞きます。
その国境付近のカジノは、ほとんどがカンボジア人の利用ではなく隣接国の人の利用になりますので、今回のタイのカジノ法案の決定はカンボジアの観光客数にも影響を与えそうです。
一方で、すでにギャンブルのあるベトナムから多くの人がバベットのカジノにきていることを考えると、趣向や目的によってカンボジアのカジノを選択する人もいると思うので、タイにカジノができたからポイペトのカジノがピンチというわけでもなさそうな気がします。
人から聞いた話でしかありませんが、バベットやポイペトはかなり盛り上がっていると聞くので、タイミングをみて行ってみたいものです。
それではまた!!