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【カンボジア経済】ベトナムが最大の貿易相手国という現実とフナン・テチョ運河建設のジレンマ

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カンボジアとASEAN諸国との貿易関係は拡大を続けており、2025年の最初の8か月間で約110億ドルに達しました。
輸出は約16%増加と好調で、特に繊維や履物、農産物、電子機器などが主力となっています。
その中でもベトナムはカンボジアにとって最大の貿易相手国であり、両国の関係強化は今後の経済成長に大きく寄与すると期待されています。
ベトナム側もカンボジア市場への進出を積極的に進めており、近い将来、二国間貿易額を200億ドル規模にまで引き上げたい意向が示されています。


しかし、この緊密な経済関係は一方で、フナン・テチョ運河建設計画に影響を与える可能性があると考えています。
フナン・テチョ運河はカンボジアがメコン川を経由せずに南シナ海へ直接アクセスできるルートとして計画されていて、カンボジアにとってメリットのあるプロジェクトです。
一方で、ベトナムにとってはカンボジアからの収入や自国の水利や漁業、環境への影響が懸念されています。


タイと国境紛争が行われている今、カンボジアにとってベトナムは最大の貿易相手国であり、経済の安定成長のために関係を悪化させたくない思惑があるはずです。
もし運河建設を予定通り行えば、貿易協力の拡大や投資の流入に影を落とすリスクがあるかもしれません。
そのため、両国間での調整が長引き、結果として工事の開始や進行が遅れる可能性があると思っています。
経済的な結びつきが強ければ強いほど、政治的にも妥協点を探る必要があり、運河計画は単なるインフラ建設を超えて、外交や貿易全体のバランスを左右する課題となっています。


要するに、カンボジアとベトナムの関係は経済的には非常に有望ですが、その密接さゆえにフナン・テチョ運河計画は敏感な問題となり、建設の遅れにつながる可能性が高いと思います。
運河建設は2028年に完成予定で進んでいますが、恐らくこのプロジェクトは遅延すると思います。
遅延は仕方ないと思いますが、将来的には、しっかりと完成させてカンボジア経済に大きく貢献してくれることを祈ります。


それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501761075/vietnam-emerges-as-cambodias-largest-trading-partner-in-asean/

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