カンボジア政府は、2025年の国家予算を維持し、公共プロジェクトに資金を提供するため、5000億リエル(約1億2500万ドル)相当の債券発行を計画していて、5年間で10億ドルを超えない範囲での国債発行も視野に入れています。
政府は、国債発行によって従来の開発パートナーからの融資だけに依存するのではなく、新たな資金源を創出し、将来的に高金利のリスクを軽減することを目指しています。
カンボジア証券取引所のホン・ソク・アワーCEOによると、経済発展に伴い、政府は証券市場を通じて資本調達の選択肢を拡大しています。
これにより、道路や橋などのインフラ開発のための資金調達が可能となり、経済活動を促進することになります。
公的債務管理戦略によると、カンボジアの年間国債発行額は5000億~1兆リエルとされ、必要に応じて1.2兆リエルまで増加可能ですが、5年間で4兆リエル(約10億ドル)を超えてはならないと規定されています。
これにより、国債発行によって資金調達される公共投資プロジェクトは、経済的利益や財務的利益を即座にもたらすものでなければならず、持続可能な枠組み内で行われることが求められます。
フン・マネット首相は、2030年までにカンボジアを高中所得国にするという目標の支援の一環として、この戦略が重要だと述べました。
これにより、伝統的な開発パートナーからの資金供給が失われる可能性も視野に入れ、政府は新たな開発パートナーの探索と公共投資の資金調達方法の多様化を進める必要があります。
国債発行はこの資金調達の一環として、包括的な社会経済発展を促進し、国家の成長を支える手段とされています。
カンボジアは2022年に初めて国債を発行しましたので、歴史は浅いですが、毎年少しずつ国債から資金調達をしています。
最初は利回り2%からのスタートでしたが、現在は4%前後で税金の免除もあります。
カンボジアの長期的かつ持続的な経済成長には国債からの資金調達は欠かせないと思いますので、これからも情報を追っていきます。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501590532/govt-to-raise-125m-through-bonds-in-2025/
【カンボジア経済】政府は2025年の予算確保のために債券発行を計画する
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