カンボジア商業省の発表によると、2024年1月から11月までに新たに登録された企業数は9,530件となり、前年同期と比べて17.17%減少しました。
また、登録抹消された企業数は32.78%増加し、1,284件に達しました。
この数字は、カンボジアのビジネス環境が直面する課題の増加を示しています。
新規登録企業の内訳を見ると、資本会社が堅調で、4,725件の登録があり8%増加しました。
しかし、その他の分野は大きな困難に直面しています。
外国商業会社の新規登録は16.92%減少し54件にとどまり、個人事業は32.27%という大幅な減少を記録しました。
一方、ジョイントベンチャーは比較的安定しており、変化の激しい市場環境に適応する姿勢を示しています。
企業の登録抹消が増加している背景には、競争の激化や市場での運営上の困難が挙げられます。
カンボジアは依然として起業活動を引き付ける魅力を持っていますが、登録抹消の増加は、企業が迅速に市場環境に適応する必要性を高めていることを示唆しています。
カンボジアでは非公式経済の割合が大きいため、商取引を個人間で行うことに違和感が少なく、法人格に対する信頼が確立されていないように感じます。
また、月次申告が必要であったり、個人に対する確定申告制度がないため、その分、法人が割を食っていることが多くあるように感じます。
加えて、法人で行う手続きに時間がかかったり、その他大人の事情など、色々と面倒なことが多かったりします。
こういったことから、中小、零細企業は法人登記せずに事業をしていた方が良いという判断になり、このような結果になっているのでは?と推測します。
カンボジアが経済成長していく上で、この状況は間違いなく良くないので改善されていくことを期待します。
政府は非公式経済に向けて、登録を促すために多くのインセンティブを設けているので、これからの進展には注目です。
それではまた!!