カンボジア信用保証公社(CGCC)は、2025年8月末時点で信用保証制度が順調に拡大していると発表しました。
保証融資の総額は3億8,217万ドルに達し、6,780件の融資が対象です。
そのうち、融資残高は2億2,037万ドル、保証残高は1億5,174万ドルに増え、制度への信頼が高まっていることが分かります。
年月 | 企業数 | 総融資額 | 保証融資残高 |
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2023年5月 | 約1,300社 | 約1億1,360万ドル | – |
2023年8月 | 1,648社 | 約1億3,950万ドル | 約1億751万ドル |
2024年2月 | 1,928社 | 約1億6,400万ドル | 約1億1613万ドル |
2024年3月 | 2,070社 | 約1億7,400万ドル | 約1億2000万ドル |
2024年4月 | 2143社 | 約1億8100万ドル | 約1億2132万ドル |
2024年8月 | 2,366社 | 約2億ドル | 約1億2,900万ドル |
2024年10月 | 2,783社 | 約2億3,200万ドル | 約1億4,274万ドル |
2025年9月 | – | 約3億8,217万ドル | 約2億2,037万ドル |
融資の種類では、ホールセール保証が約7割を占め、次いで個人保証やポートフォリオ保証が続きます。
特に2025年7月にはホールセール保証が大きく伸び、8月も保証額が増加しました。
保証残高は年初から着実に増えており、利用者が増加しています。
また、現地通貨建て融資では総額の約7割を、米ドル建て融資では約2億2,000万ドルを保証しました。
不良率は8.6%ですが、依然として管理可能な範囲にあります。
さらに1,000万ドルの債券保証も行い、支援の幅を広げています。
CGCCのノ・リダCEOは、中小零細企業(MSME)は担保不足やリスクの高さから資金調達が難しいが、信用保証制度が融資への道を開くと説明。
融資の最大80%を保証する仕組みが、銀行やマイクロファイナンス機関に安心を与え、貸し出しを後押ししています。
また、CGCCは農業銀行や中小企業銀行などと連携し、事業拡大や運転資金確保を支援。
2020年設立以来、中小企業の成長や雇用創出を支える重要な役割を果たし、カンボジア経済の回復と発展に貢献しています。
カンボジア信用保証公社(CGCC)の役割
不良債権が拡大している今、この信用保証制度がカンボジア経済に大きく貢献してくれることに期待です!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501761624/cgcc-posts-strong-growth-in-loan-guarantees/