カンボジア国立銀行(NBC)と証券取引規制当局(SERC)は、暗号資産(バーチャルアセット)関連事業を対象とする共同の監督・規制枠組みを発表しました。事業者へのライセンスや監督、報告義務などを明確にし、金融イノベーションを促進しながら、マネーロンダリングや詐欺などのリスクに対応することが狙いです。
■ 発表の概要
今回の枠組みでは、NBCの認可を受けた商業銀行が暗号資産関連サービスを提供する場合、事前にNBCの許可を取得する必要があります。一方、銀行以外の事業者はSERCのライセンス取得が必要となります。具体的に認められるサービスについては、今後、個別の規則で定められる予定です。
また、認可・ライセンスを取得した事業者は「報告対象事業者」として位置付けられ、カンボジア金融情報機関(CAFIU)によるマネーロンダリング・テロ資金供与対策の対象となります。暗号資産の発行、交換、取引、保管などについても、今後さらに明確なルールが整備される方針です。
■ 背景
カンボジアではこれまで、デジタル資産やフィンテック分野の発展に対応するため、段階的に規制整備を進めてきました。SERCはすでに2025年に「デジタル資産事業のライセンスおよび監督」に関する規則を導入しており、今回の枠組みはこうした制度をNBCとの共同監督に発展させるものです。
一方、当局は暗号資産がカンボジアの法定通貨ではなく、政府や中央銀行による価値の保証もないことを改めて強調しています。価格変動、詐欺、マネーロンダリング、制裁回避、サイバー犯罪などのリスクにも警戒を示しています。
■ 今後の見通し
今回の枠組みは、カンボジア政府がデジタル資産を無制限に認めるものではなく、一定の条件の下で事業者を規制・監督する方向性を示したものです。
現在、SERCを中心にデジタル資産管理法の策定も進められており、2026年末にかけて法案の完成を目指す作業が進行しています。今後は、どのような暗号資産サービスが認められるのか、ライセンス要件や銀行との資金移動、利用者保護などの詳細が明確になるとみられます。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/502030034/nbc-serc-unveil-regulatory-framework-for-crypto-firms/




