カンボジアを訪れた外国人観光客が大幅に減少しています。観光省の統計によると、2026年1~9月の外国人訪問者数は約246万人となり、前年同期の約437万人から43.7%減少しました。カンボジア・タイ国境をめぐる緊張や、オンライン詐欺拠点に関する報道などが旅行者の動向に影響しているとみられ、観光業の回復が課題となっています。
■ 発表の概要
観光省の発表によると、2026年1~9月の外国人訪問者数は246万4,033人で、前年同期の約437万7,000人から43.7%減少しました。
国別では、ベトナムからの訪問者が65万1,486人、中国からが64万3,314人となり、主要な観光市場となっています。ただし、前年同期と比べると、ベトナムは約28%、中国は27.6%減少しました。米国からの訪問者も14万276人で、5.6%減となっています。
■ 背景
観光相のフオット・ハック氏は、外国人訪問者の減少について、地域情勢や世界経済をめぐる複数の要因を挙げています。オンライン詐欺拠点に関する否定的な報道や、カンボジア・タイ国境の緊張、中東情勢を背景とした燃料価格の上昇などが、旅行者の心理や国際移動に影響していると説明しています。
特に陸路での国境を越えた移動が減少すると、近隣国からの観光客に依存する地域や、国境周辺のホテル、飲食店、交通事業者などへの影響も大きくなります。
一方、国内旅行は外国人観光客とは異なる動きを見せています。2026年1~9月の国内観光は2,720万回となり、前年同期比46%増加しました。国内需要が観光関連事業を支える一方、海外からの旅行者の減少をどこまで補えるかが課題です。
■ 今後の見通し
観光省は、政府機関と民間事業者の連携を強め、観光プロモーションの拡充、観光商品の多様化、サービス品質の改善などを進める方針です。アンコール遺跡群だけでなく、沿岸地域やメコン川流域、北東部などの観光資源を活用することも、訪問先の選択肢を広げるうえで重要になります。
今後の回復には、観光地としての安全性や信頼性に対する評価を改善するとともに、航空路線や旅行商品の充実を図ることが求められます。外国人観光客の減少がホテル、飲食、運輸など幅広い産業に及ぼす影響と、政府・民間による対策の進展が注目されます。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/502047009/cambodias-international-tourist-arrivals-plunge-43-7-in-jan-sept/



