カンボジアがん治療の大きな進歩として、フランスの専門家がカンボジア保健省と協力し、カルメット病院に最先端の「サイクロトロンシステム」を導入しています。
この技術により、カンボジア国内で高度ながん治療が可能になり、これまで多くの患者が海外で治療を受けていた状況を改善することが期待されています。
最近、カンボジアの保健大臣であるChheang Ra教授と、フランスの医療機関GIP CYROIのディレクターであるChristian Meriau氏が会談し、サイクロトロンシステムの設置や運用について協議しました。
このプロジェクトは、カンボジア国内で高まる高度な医療への需要に応えるために戦略的に設計されており、医療の質の向上に貢献します。
特に、放射線の安全性や防護についての研究にも重点が置かれており、将来的に国内でさらなるサイクロトロン施設を設立するための基盤を築くことにもつながります。
また、このプロジェクトでは、サイクロトロン技術に関する専門家の育成にも力を入れています。
具体的には、カンボジアの学生や専門家向けのトレーニングプログラムを実施し、サイクロトロン関連分野に関心のある人々にインターンシップや研究の機会を提供します。
さらに、フランスから専門家を派遣し、現地の技術者を育成するとともに、カルメット病院のサイクロトロンセンターの建設と運用を主導します。
この取り組みにより、カンボジア国内でこれまで受けられなかった高度ながん治療の選択肢が提供され、がん治療の新たな基準が確立されることが期待されています。
特に、2024年9月16日にはフン・セン首相の指揮のもと、サイクロトロンセンターの起工式が行われました。
これは、カンボジアの医療発展にとって極めて重要な瞬間であり、国民の健康を向上させるための大きな前進となります。
発展途上国のカンボジアで生活する上で「医療レベル」はかなり気になるところだと思います。
実際にカンボジアに住んでいる僕の感覚では、重度の病気や怪我出なければ十分な医療を受けることができると感じています。
また、大きな病気をしても上記のカルメット病院のように治療可能な病院も増えてきています。
注意点としては、大きな病気や怪我の場合は医療費が高額であったり、そもそも受け入れ可能な病院が少ないということですね。
カンボジアではNSSFという社会保障制度があり、登録していれば指定の病院で医療を無料(上限あり)で受けることができます。
外国人でも登録可能ですので、海外旅行保険に加入しつつNSSFにも加入しておくのがいいかもしれません!!
【カンボジア生活】フランスの技術で国内医療が進化!!高度ながん治療が国内で可能に

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