今年後半に全面公開される高さ678.9mのムルデカ118は、今やドバイのブルジュ・ハリファに次ぐ世界第2位の高さを誇ることからも、超高層ビルの街としてのクアラルンプールの地位をさらに強固にするとされています。
しかし、高層ビル開発の急速な成長は、人口わずか200万人のこの都市の不動産需要と、空きオフィスや空き住宅の増加に対する懸念を引き起こしているとも言われています。
マレーシアの超高層ビルブームは、急速な経済成長を促進し、マレーシアを世界的競争国に位置付けることを目的とした、マハティール・モハマド元首相の野心的なインフラプロジェクトによって、1980年代に始まりました。
この構想の代表的な建物は1996年に完成した高さ451.9メートルの超高層ビルペトロナスツインタワーで、一時的に世界で最も高いビルの称号を手にしてマレーシアの世界的舞台での台頭を象徴しました。
参考までに、カンボジアの首都プノンペンの人口は2023年時点で250万人程度とされていて、クアラルンプールは200万人程度とされています。
また、Wikipediaにはプノンペンには100mを超える完成した建物が96棟(150mを超えた建物は29棟)あり、クアラルンプールには150mを超えた建物が148棟あるようです。
供給過剰なのにまだ高層ビルを建設している背景には世界への経済成長のアピールもあると思いますが、そのほかに理由はないのかChat GPTに聞いてみました。
高層ビルが供給過剰にもかかわらず建設され続ける理由は、経済的、社会的、政策的な要因が複雑に絡み合っているからです。いくつかの主な要因を挙げると、以下のようになります:
1. 投資の魅力
高層ビルは、多くの投資家にとって魅力的な資産です。特に都市部では、不動産は価値の上昇が見込まれるため、投資の対象となりやすいです。ビルの所有権は分割して販売されることも多く、資産として多様な投資機会を提供します。
2. ステータスシンボル
高層ビルは企業や都市のステータスシンボルとなることが多いです。特に新興経済国や急成長している都市では、国際的な注目を集めるためにランドマーク的なビルの建設が推進されます。
3. 長期的な都市成長の見込み
現在の供給過剰が一時的なものとみなされ、将来的な人口増加や経済成長を見越して建設が進むことがあります。たとえ現在オフィスや住宅が余っていても、都市の長期的な需要増加に備えてビルが建設されることが多いです。
4. 低金利環境
低金利の経済環境では、借入コストが低いため、建設プロジェクトの資金調達が容易になります。これにより、供給過剰であっても大規模なプロジェクトが進行することがあります。
5. 政府の政策と規制
一部の国や都市では、経済成長や都市開発を促進するために、不動産開発が奨励されることがあります。例えば、税制優遇措置や補助金、都市再開発プログラムが開発を加速させることがあります。
6. 再開発と更新の需要
既存の建物の老朽化や、都市再開発の需要も、高層ビル建設を促進する要因となります。都市が古いインフラを更新し、新しい需要に応じるために、新しい高層ビルを建設することがあります。
その他、高層ビル建築のメリットとしては、このようなものがあげられます。
・都市圏の高層化による通勤時間の短縮
・環境管理システムの自動化によるビル全体のエネルギー消費削減
・雇用の促進
・観光資源としての経済効果
カンボジア首都プノンペンでも高層ビルの供給過剰という話をよく耳にしますが、今ある需要をどのように獲得していくかの企業努力やサービスの向上につながっていくといいですね!!
また、カンボジアはまだ都市部への人口流入が少なく、首都プノンペンは2035年までに600万人規模の都市にするという計画もあるのでこれからに注目です。
それではまた!!