カンボジア経済財務省が発表した報告書によると、カンボジアの公的債務総額は2024年第3四半期末までに117億8000万ドルとなり、公的および公的保証付き対外債務の現在価値は、国内総生産(GDP)に対して19%で基準の40%を下回るため、引き続き持続可能かつ低リスクの状態が続くとの見通しです。
報告書によると、このうち99%にあたる116億7000万ドルは公的対外債務で、1%にあたる1億1500万ドルは公的国内債務です。
公的債務の構成は、米ドル45%、SDR19%、日本円12%、人民元11%、ユーロ8%、現地通貨およびその他の通貨5%となっています。
公的対外債務:二国間開発パートナー(DP)からの債務が64%、多国間開発パートナーからの債務が36%
2024年第1四半期から第3四半期までに二国間開発パートナー(DP)と締結された新規融資は10億7,000万ドル、7億8,668万SDRに相当し、法律で認められた上限(17億SDR)の46%を占めたようです。
SDR(特別引出権)とは:国際通貨基金(IMF)が加盟国の準備資産を補完する手段として、1969年に創設した国際準備資産、及びその単位
全体として、すべての融資は高度に譲許的で平均して約47%の無償資金協力要素があります。
これらの新規融資の目的は、長期にわたる持続可能な経済成長を支援し、経済の生産性/生産量を向上させる優先分野の公共投資プロジェクトに資金を提供することとされています。
これからのカンボジアの発展には多額の資金が必要です。
政府が掲げたインフラ開発マスタープランによると10年間の大規模インフラ開発に約360億ドル必要ですので、今後も継続してカンボジアの魅力を世界に伝えていって欲しいですね。
年月 | 公的債務総額 | 対GDP比 |
---|---|---|
2023年3月 | 102億3,000万ドル | 24.9% |
2023年6月 | 107億2000万ドル | 24.4% |
2023年9月 | 107億2000万ドル | 24.2% |
2023年12月 | 112億4000万ドル | 24.2% |
2024年3月 | 110億9000万ドル | 19% |
2024年6月 | 112億7000万ドル | 19% |
2024年9月 | 117億8000万ドル | 19% |
それではまた!!