カンボジアの農村地域に安全な水を届ける企業、クメール・ウォーター・サプライ・ホールディング(KWSH)は、日本の大手総合商社・丸紅株式会社を新たな株主として迎え、株式投資ラウンドを成功裏に完了しました。
このラウンドには、長年の出資者であるInsitor Partnersの追加投資も含まれており、KWSHにとって大きな前進となります。
現在、KWSHは15万人以上の人々に安定した水を供給しており、多くの住民は以前、不衛生な川の水や遠くの井戸に頼って生活していました。
同社は農村の水道施設を取得・改修し、サービスの専門化とセクター全体の効率化を図り、国家の水アクセス目標の達成に貢献しています。
KWSHの創業者であり会長のクリストフ・フォルシネッティ氏は、「今回の出資は、10年以上にわたる私たちの取り組みの成果であり、民間インフラ整備の一つの節目です」と語っています。
カンボジアでは、水道分野における法的整備が進んでおり、民間企業が参入できる環境が整っているにもかかわらず、信頼できる事業モデルが不足していました。
KWSHはその欠けていた存在を埋める企業として評価されています。
新たな株主となった丸紅の渋谷氏は、「KWSHと協力することで、私たちの水インフラに関する世界的な知見と、KWSHの現地での実績を組み合わせ、地域社会に持続可能な水サービスを提供していきたい」と述べました。
今後、KWSHは新たな資金を活用して、既存施設の拡張や新しい家庭の接続、サービスが不十分な農村地域への進出、ネットワーク全体の運用向上などを計画しています。
また、これまでにインフラコ・アジアから受けた230万ドルの投資で600kmに及ぶパイプラインの整備も進められ、今回の大型投資への土台となりました。
さらに、KWSHは第5回カンボジア水道会議でその成果が評価され、全国の水道事業者の中で大規模および中規模の運用部門でそれぞれ1位と2位にランクされるなど、確かな実績を持つ企業として注目されています。
今回の投資は、今後の事業拡大と地域の生活環境の改善に向けた新たな一歩となります。
日本の大手企業丸紅がカンボジアでの事業に参入というのは良いニュースですね!!
最近は米国関税問題やタイとの国境紛争など、先行きが不安なニュースが続いているので、このようなニュースが続いてくれることに期待です。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501709046/marubeni-joins-khmer-water-supply-holding-as-strategic-investor/
【カンボジア経済】丸紅がカンボジア水道事業に参入!!KWSHと持続可能な水供給へ協業

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