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【カンボジア経済】QRで国境決済!ASEANが推進する“現地通貨経済圏”とは?

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ASEAN経済共同体(AEC)は、2026~2030年の戦略計画で、国境を越えた取引においてクメール・リエル(KHR)を含む現地通貨の利用を促進する方針を示しました。
これは、域内の経済統合を深め、為替変動や外部ショックに対するリスクを軽減し、取引コストの削減を図るためです。


AECは、商品やサービス、投資、熟練労働者の自由な移動を実現し、ASEANを一つの市場・生産拠点として統合する取り組みで、2015年に正式に発足しました。
今回の戦略計画では、投資自由化の推進、投資家保護の強化、投資環境の改善、企業説明責任の促進、域内資本市場の発展など、6つの重点施策が挙げられています。


カンボジアでは、中央銀行が自国通貨であるクメール・リエルの利用拡大を進めており、タイ、ベトナム、ラオス、マレーシアとの国境を越えた支払いでも、米ドルに両替することなくQRコードで決済が可能になっています。
これは、カンボジアの「バコン」や「KHQR」といった電子決済システムの導入により実現されたもので、安全性が高く、迅速で低コストな取引が可能です。


経済アナリストのトム・ゴー氏は、ASEAN地域での現地通貨使用の拡大は、米ドル依存の軽減につながると指摘しています。
現在、貿易請求書の80%以上が米ドル建てであり、銀行間取引でもドルが主流です。
しかし、ドル相場の変動や米国の財政リスクを考えると、地域として現地通貨への移行を進めることは経済安定に資するとしています。


2023年には、ASEAN首脳も現地通貨による地域決済の拡大を目指す宣言を採択し、今後さらに連携が強化される見通しです。


「タイ、ベトナム、ラオス、マレーシアとの国境を越えた支払いでも、米ドルに両替することなくQRコードで決済が可能になっています。」と上で述べているものの、まだ利用できる範囲は限定的だと感じています。
タイやベトネムで利用を試みましたが、実際に使えるお店は限られていました。


これから一般利用の拡大に向けてさらにシステムをアップグレードしていってくれることに期待です!!
それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501709564/aec-strategic-plan-to-promote-khmer-riel-for-cross-border-trade/#google_vignette

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