カンボジアは2030年までに高中所得国、2050年までに高所得国になることを目標にしています。
しかし、政府は最近、増大するニーズに対応するための技術者の不足を問題として、その解決に大々的に取り組み始めています。
アジア開発銀行(ADB)の調査結果によると、中レベルおよび高レベルの技術職に従事するカンボジア人の割合は、国の総労働力の10.7%にすぎないとのことです。
これは、熟練したカンボジアの職人が不足していて、カンボジアの多くの産業やサービス部門が外国の専門家に仕事を任せていることを示しています。
またADBによると、カンボジアは教育において目覚ましい進歩を遂げたものの、技術・職業教育および訓練機関によって教えられる技術がカンボジア産業界が必要とするレベルに合っておらずスキルギャップの悪化に直面しているとのことです。
この理由として、カンボジアでは200以上の技術職業教育訓練(TVET)機関が13の異なる政府省庁に登録されており、TVETを提供する省庁と機関の間でほとんど調整が行われず、技術開発への民間部門の関与もまだ低いということが挙げられています。
政府はこの問題に対処する必要性を十分に認識しており、現在、官民の協力を得て対処している最中です。
フン・セン首相が最近、150万人の若者のスキルアップまたは再スキル化に向けた大規模な取り組みを呼びかけ、現在、労働職業訓練省(MLVT)がその任務を引き受けているようですね!!
・カンボジアの人口は1,670万人で、その65%が30歳未満
・推定930万人が労働市場で活躍しており、総労働力の49%を15~64歳の女性が占めている
・学校修了率は低く、大学を修了した労働力人口はわずか7.4%
・カンボジアの労働生産性は1時間あたり3.6ドルとして計算され、ベトナム(7.3ドル)やインドネシア(13.1ドル)などの東南アジア地域の他のいくつかの国よりも低い
技術不足が表面化していますが、人口が若いカンボジアの状況は労働市場への新規参入者のスキルを向上させると同時に、将来の業界の需要に合わせて既存の労働力のスキルを向上させる素晴らしい機会であるとされています。
政府は主要産業の技術向上だけでなく、最新テクノロジーの技術者育成にも関心を向けています。
しかし、現状ではテクノロジー分野への投資は民間部門の努力が目立っていますので、これからは政府と民間が協力して、若者が潜在能力を開発できるような新しく近代的な教育システムを確立していくべきだと専門家は語っています。
カンボジアのポテンシャルがどのように活かされていくかが楽しみです!!
せっかく育った技術者が海外に出て行かないように、国内にしっかりと仕事の場所を提供するのも重要ですね!!
魅力的な労働市場には多くのお金が集まると思いますので、これからに期待です!!
それではまた!!