世界貿易機関(WTO)は、カンボジアの貿易政策見直し(TPR)が無事に完了したと発表しました。
今回の会合では、カンボジアの経済発展を支援するために、さらなる改革の実施が求められました。
カンボジアのチャム・ニムル商務大臣は、ジュネーブのWTO本部で開催された第3回TPR会議に出席しました。
会合では、20カ国と30以上の代表団から342件の質問が寄せられ、カンボジアの貿易・投資政策への関心の高さが示されました。同国は全ての質問に期限内に回答しました。
WTO加盟国は、関税評価や税制の透明性、農産物の市場アクセス、労働法制の改善などに取り組むよう促しました。
また、一部の関税がWTOの約束を超えている可能性があるとも指摘されました。
一方で、通関手続きの改革が進み、国家単一窓口や到着前電子申告の導入などが評価されました。
カンボジアは2025年1月までに貿易円滑化協定(TFA)の全ての約束を履行する予定です。
同国は関税の引き下げを進め、最恵国関税の平均率は2017年の12.3%から2024年には10.8%に低下しました。
さらに、投資・競争・電子商取引・政府調達などの分野で新しい法律を導入し、中でも競争法は初めての制定となりました。
デジタル経済の発展や中小企業支援、女性の経済的エンパワーメントの取り組みも評価されています。
WTOのオコンジョイウェアラ事務局長は、カンボジアが後発開発途上国(LDC)からの移行と2050年の高所得国入りを目指す上で、今回の指摘を活かすよう提案しました。
また、EUのマチャド大使は、カンボジアに電子商取引の議論やサービス国内規制の国際的枠組みに参加するよう求めました。
さらに、ASEANとの経済統合に向けた協定の実施や交渉を継続することへの期待も示されました。
カンボジアの経済成長に貿易は欠かせません!!
インフラ整備や各国との提携により、これからのカンボジア貿易の発展に期待がかかりますね!!
もちろん、関税譲歩の撤廃の可能性や熟練労働者の育成など課題もたくさんあるので、それらの解決にも注目です。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501663713/wto-asks-cambodia-to-continue-reform-initiatives/#google_vignette
【カンボジア経済】WTO会合でカンボジアの貿易政策が焦点に!!成長戦略と今後の課題

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