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【カンボジア経済】卸売業と小売業の取引額がコロナ前の水準を超える

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カンボジアでは、可処分所得の増加と経済成長により卸売業と小売業はコロナ後に回復し、2023年はコロナ前の2019年の水準よりも高い成長を遂げたとの事です。

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カンボジア王立アカデミーのキ・セレイヴァス教授が最近カンボジアの現在の経済状況に関するセミナーで発表した政府データによると、2023年のカンボジアの卸売・小売業の取引額は13兆1820億リエル(32億ドル)に上り、2020年の12兆1690億リエル(29億ドル)から8%以上増加しました。
また、この2023年の数字は、小売・卸売りの取引額が12兆9,890億リエル(31億8,000万ドル)だった2019年よりも高い成長(1.5%増)を示しています。

卸売・小売業の取引額
2019年12兆9,890億リエル(31億8,000万ドル)
2020年12兆1690億リエル(29億ドル)
2023年13兆1820億リエル(32億ドル)



卸売業、小売業の回復の要因は以下2点があげられています。

  • 小売りスペースの供給量の増加
    CBREカンボジアは2024年第1四半期の市場洞察レポートで、2024年には約101,000平方メートルの新しい小売スペースが出現し、2025年にはさらに116,000平方メートルの新しい小売スペースが出現すると予想しています。
  • この分野への融資の伸び
    カンボジア国立銀行(NBC)のデータによると、卸売業の融資は2023年に4.8%増加し、小売業の融資は22%増加しました。



カンボジアの主要産業である、農業、製造業、観光業、不動産・建設業の中でも最初の3つは順調な回復とコロナ以前の水準よりも成長しているか、もう数年で超えていく水準まで復活しています。
不動産・建設業に関しては今年に関しては前年比微増or横ばいと予測されていましたが、復活とまではいかないのが現状かと思います。


昨今、他国と同じようにカンボジアでも不況と騒がれていますが、大きくは不動産・建設業の停滞と中国人の撤退が要因のような気がしますね。
一方で、その他主要産業の回復と、卸売業、小売り業の回復はカンボジア経済にとってポジティブな内容ですので数年で経済活動の活気は戻ってくるかと思います。


順調に経済が復活してきているので、今後のカンボジア経済に注目です!!


それではまた!!

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