カンボジアとインドは、両国間でQRコード決済を利用できる新たなクロスボーダー決済システムの第1段階を開始しました。これにより、両国の利用者は自国の決済アプリを使って相手国で支払いができるようになります。カンボジア国立銀行(NBC)は、近年積極的に進めている国際QR決済ネットワーク拡大の一環として位置付けており、観光や貿易、人的交流の活性化が期待されています。
■ 発表の概要
今回開始された第1フェーズでは、カンボジアのQR決済基盤「Bakong(バコン)」と、インドの統一決済インターフェース「UPI(Unified Payments Interface)」が接続されました。
これにより、インドからカンボジアを訪れる旅行者は、自国のUPI対応アプリを利用してカンボジア国内のKHQR加盟店舗で支払いが可能になります。今後は段階的に機能を拡大し、カンボジア利用者がインド国内でQR決済を利用できる双方向サービスの実現も予定されています。
両国政府は、この取り組みが観光促進だけでなく、企業間取引や海外送金の利便性向上にもつながると期待しています。
■ 背景
カンボジアは近年、デジタル決済分野で急速な発展を遂げています。国立銀行が運営するBakongは国内金融機関を統合する決済プラットフォームとして普及が進み、QRコード決済は都市部だけでなく地方部にも広がっています。
また、カンボジアはすでにタイ、ベトナム、ラオス、中国などとのQR決済連携を進めており、今回のインドとの接続によってネットワークはさらに拡大します。
一方のインドは、世界最大級のデジタル決済システムであるUPIを運営しており、2024年には年間取引件数が1,700億件を超えるなど、世界有数のキャッシュレス先進国となっています。両国の決済システム接続は、デジタル経済協力強化の象徴的な取り組みと位置付けられています。
■ 今後の見通し
カンボジア政府は、クロスボーダーQR決済の拡大によって観光客の利便性向上や貿易促進を図る方針です。特にインドは世界最大の人口を抱える巨大市場であり、今後の観光客増加やビジネス交流拡大への期待が高まっています。
また、将来的には送金や企業間決済への活用も視野に入っており、海外送金コストの削減や決済時間短縮につながる可能性があります。市場関係者の間では、カンボジアがASEANにおけるデジタル決済ハブとしての地位をさらに強化できるか注目されています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501911416/kingdom-india-launch-cross-border-qr-payment-phase-i/


