日本の金融大手SBIホールディングスが、カンボジアの商業銀行「SBI Bank (Cambodia)」の完全子会社化を完了したことが明らかになりました。同社はさらに1億ドル(約150億円)の信用供与枠を設定し、デジタル金融サービスの拡充と事業拡大を進める方針です。カンボジアの金融市場に対する日本企業の大型投資として注目を集めています。
■ 発表の概要
SBIホールディングスは、旧SBI LY HOUR Bankの完全子会社化手続きを完了し、同行は「SBI Bank (Cambodia) PLC」として新たなスタートを切りました。
同行はもともとマイクロファイナンス機関として事業を展開していましたが、2020年に商業銀行ライセンスを取得。その後、SBIグループ傘下で事業拡大を進め、現在は個人向け融資や中小企業向け金融サービスを提供しています。
今回の完全子会社化にあわせて、SBIホールディングスは1億ドルの信用供与枠を設定し、デジタルバンキングや新サービス開発を加速させる方針を示しました。
■ 背景
カンボジアでは近年、スマートフォンの普及とQR決済の拡大により金融サービスのデジタル化が急速に進んでいます。
一方で、銀行口座保有率や金融サービス利用率には依然として成長余地があり、金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)の拡大が重要課題となっています。
SBIグループは2019年にLY HOUR Microfinance Institutionの株式70%を取得し、カンボジア市場へ本格参入しました。その後、商業銀行化や資本増強を進め、2025年には残り30%の株式も取得して完全子会社化を実現しています。
■ 今後の見通し
SBI Bank (Cambodia)の総資産はすでに11億ドルを超え、全国51支店を展開しています。SBIグループは日本で培ったフィンテックやオンライン金融サービスのノウハウを活用し、カンボジア国内でのデジタル金融事業を強化する考えです。
カンボジアではデジタル決済市場の拡大が続いており、今後はモバイルバンキングや中小企業向け融資、国際送金サービスなどの成長が期待されています。市場関係者の間では、SBIの積極投資がカンボジア金融業界の競争をさらに活発化させるとの見方が出ています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501918618/sbi-holdings-completes-full-cambodian-bank-buyout/

