カンボジア国立銀行(NBC)の2023年年次金融安定性レビュー報告書によると、FDI流入を部門別に見ると、過去5年間で製造業への資金が増加していて、これに続いて、建設と不動産へのFDI流入が増加しているとのことです。
一方で、過去5年間にFDI流入が減少した分野としては、金融活動、農業、宿泊、通信などが挙げられています。
Attention Required! | Cloudflare
【2023年の国別のFDI流入割合】
順位 | 国名 | 割合 |
---|---|---|
1 | 中国 | 56% |
2 | 韓国 | 10.2% |
3 | カナダ | 9.5% |
4 | 日本 | 7.6% |
5 | シンガポール | 6.6% |
6 | マレーシア | 2.5% |
7 | イギリス | 1.6% |
8 | アメリカ | 1.3% |
9 | ベトナム | 0.9% |
10 | その他 | 3.9% |
NBCは、2023年のカンボジアの5%の経済成長へ特に貢献したのは製造業であり、貿易、宿泊施設、食品サービスがそれに続き、運輸、通信、建設、不動産など他のセクターも回復したと述べています。
製造業と観光業、運輸業もここ数年で大きく成長していくことが期待できますし、農業は引き続き堅調に成長していくと思います。
また、プノンペンのさらなる都市化はこれからだと思います。
不動産、建設業はパンデミックが明けて横ばいor微成長と存在感が薄くなっていますが、ここはGDPの成長には欠かせない分野ですので、再度大きく成長するタイミングが来ると思います。
交通・物流システムに関する包括的なマスタープラン2023~2033年によれば、カンボジアは約400億ドルという莫大な金額が必要になるので、これからのカンボジア政府の動きには注目です。
それではまた!!